1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472
|
.\" Copyright (c) 1995 Jim Van Zandt <jrv@vanzandt.mv.com> and aeb
.\" Sun Feb 26 11:46:23 MET 1995
.\"
.\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
.\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
.\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
.\" the License, or (at your option) any later version.
.\"
.\" The GNU General Public License's references to "object code"
.\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
.\" document formatting or typesetting system, including
.\" intermediate and printed output.
.\"
.\" This manual is distributed in the hope that it will be useful,
.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the
.\" GNU General Public License for more details.
.\"
.\" You should have received a copy of the GNU General Public
.\" License along with this manual; if not, write to the Free
.\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
.\" USA.
.\"
.\" Modified, Sun Feb 26 15:04:20 1995, faith@cs.unc.edu
.\" Modified, Thu Apr 20 22:08:17 1995, jrv@vanzandt.mv.com
.\" Modified, Mon Sep 18 22:32:47 1995, hpa@storm.net (H. Peter Anvin)
.\" FIXME The following are not documented:
.\" KDFONTOP (since 2.1.111)
.\" KDGKBDIACRUC (since 2.6.24)
.\" KDSKBDIACR
.\" KDSKBDIACRUC (since 2.6.24)
.\" KDKBDREP (since 2.1.113)
.\" KDMAPDISP (not implemented as at 2.6.27)
.\" KDUNMAPDISP (not implemented as at 2.6.27)
.\" VT_LOCKSWITCH (since 1.3.47, needs CAP_SYS_TTY_CONFIG)
.\" VT_UNLOCKSWITCH (since 1.3.47, needs CAP_SYS_TTY_CONFIG)
.\" VT_GETHIFONTMASK (since 2.6.18)
.\"
.\"*******************************************************************
.\"
.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
.\"*******************************************************************
.TH CONSOLE_IOCTL 4 2009\-02\-28 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
console_ioctl \- コンソール端末と仮想コンソールの ioctl
.SH 説明
次のような Linux 固有の \fBioctl\fP(2) がサポートされている。 それぞれ3番目の引数が必要である、ここでは \fIargp\fP とする。
.IP \fBKDGETLED\fP
LED の状態を取得する。 \fIargp\fP は \fIchar\fP のポインターである。 \fI*argp\fP の下位 3 ビットに以下のように LED
の状態がセットされる。
LED_CAP 0x04 キャピタルロックが点灯
LEC_NUM 0x02 ナンバーロックが点灯
LED_SCR 0x01 スクロールロックが点灯
.IP \fBKDSETLED\fP
LEDを点灯させる。LEDは \fIargp\fP の下位 3 ビットに従い点灯される。 しかし、より高位のビットがセットされている時には、キャピタルロック、
ナンバーロック、スクロールロックのキーボード機能の状態を表示する LED は 通常状態に戻る。
.LP
カーネル 1.1.54 以前は、LED はそれぞれのキーボードフラグの状態を反映する だけで、KDGETLED/KDSETLED
もキーボードフラグを変更するだけであった。 カーネルl 1.1.54 からは LED に任意の表示をする事ができるようになったが、
デフォルトではキーボードフラグを表示する。 次に示す 2 つの ioctl はキーボードフラグにアクセスするのに用いられる。
.IP \fBKDGKBLED\fP
キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示では なく)キーボードフラグを得る。 \fIargp\fP
はフラグの状態がセットされる文字変数を指す。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットが現在のフラグの状態を示し、
(0x70)でマスクして得られる次の 3 ビットがデフォルトのフラグの状態を 示す。(カーネル 1.1.54以降)
.IP \fBKDSKBLED\fP
キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示ではなく) キーボードフラグをセットする。 \fIargp\fP
がセットしたいフラグである。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットがフラグの状態で、(0x70)でマスクして 得られる次の 3
ビットがデフォルトのフラグの状態である。(カーネル 1.1.54以降)
.IP \fBKDGKBTYPE\fP
キーボードの種類を得る。これは値 0x02 と定義されている KB_101を返す。
.IP \fBKDADDIO\fP
I/Oポートを有効な物として加える。これは \fIioperm(arg,1,1)\fP と等価である。
.IP \fBKDDELIO\fP
I/Oポートを有効な物から外す。これは \fIioperm(arg,1,0)\fP と等価である。
.IP \fBKDENABIO\fP
ビデオボードへの I/O を可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 1)\fP と等価である。
.IP \fBKDDISABIO\fP
ビデオボードへの I/O を不可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 0)\fP と等価である。
.IP \fBKDSETMODE\fP
テキスト/グラフィクスモードを設定する。 \fIargp\fP は次のうちのどれか:
KD_TEXT 0x00
KD_GRAPHICS 0x01
.IP \fBKDGETMODE\fP
テキスト/グラフィクスモードを取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP 型変数に 上述の値のどちらかがセットされる。
.IP \fBKDMKTONE\fP
指定された長さのトーンを発生する。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位にして周期を指定し、 上位 16 ビットが msec
の単位で表した、(トーンを発生させる)時間を指定する。 トーンを発生させる時間がゼロのときは、サウンドはオフになる。 制御は直ちに戻る。
例えば、\fIargp\fP = (125<<16) + 0x637 とすれば、通常 ctrl\-G を押した時に 発生する音になる。
(カーネル 0.99pl1 以降;この機能は カーネル 2.1.49 から 2.1.50 ではバグのため動作しない)
.IP \fBKIOCSOUND\fP
音の発生の開始や停止を行う。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位として周期を示す。 (つまり \fIargp\fP =
1193180/周波数)。 \fIargp\fP = 0 の場合、サウンドはオフになる。 どちらの場合でも、ただちに制御は戻る。
.IP \fBGIO_CMAP\fP
現在のデフォルトのカラーマップをカーネルより取得する。
.IP \fBPIO_CMAP\fP
デフォルトのテキストモードのカラーマップを変更する。 \fIargp\fP が指す 48 バイトの配列中には、16 の可能なスクリーンの色を、
赤、緑、青の順に 0 をオフ、255を最大強度とした値として納める。 デフォルトの色は順に、黒、濃い赤、濃い緑、茶、濃い青、濃い紫、濃いシアン、
明るい灰色、濃い灰色、明るい赤、明るい緑、黄、明るい青、明るい紫、 明るいシアン、白である。(カーネル 1.3.3以降)
.IP \fBGIO_FONT\fP
拡張された形式で 256 文字のスクリーンフォントを得る。 \fIargp\fP は 8192 バイトの配列を指す。 現在ロードされているフォントが 512
文字のフォントであるか、コンソールが テキストモードでない時には失敗し \fBEINVAL\fP のエラーコードを返す。
.IP \fBGIO_FONTX\fP
スクリーンフォントとそれに関連した情報を取得する。 \fIargp\fP は構造体 consolefontdesc (\fBPIO_FONTX\fP
を参照のこと)を指す。 関数呼び出しのときには、\fIcharcount\fP には、\fIchardata\fP が指す
バッファにおさまる最大の文字数をセットしなければならない。 関数呼び出しから戻った時には \fIcharcount\fP と \fIcharheight\fP
には、 現在ロードされているフォントの該当するデータが収められている。 配列 \fIchardata\fP には、最初に \fIcharcount\fP
にいれた値によって フォントを収めるのに十分なスペースがあるとわかればフォントデータが収められる。 そうでない時には、バッファは変更されず、
\fIerrno\fP に \fBENOMEM\fP が セットされる(カーネル 1.3.1 以降)。
.IP \fBPIO_FONT\fP
256 文字のフォントをセットする。EGA/VGA キャラクタージェネレーター (character generator) にフォントをロードする。
\fIargp\fP は、8192 バイト(一文字 32 バイト)のマップを指す。 マップのうち、最初の \fIN\fP のみが 8x\fIN\fP のフォントのために
用いられる(0 < \fIN\fP <= 32)。 この呼び出しをすると Unicode のマッピングが無効になる。
.IP \fBPIO_FONTX\fP
スクリーンフォントと、それに関連するレンダリング情報をセットする。 \fIargp\fP は、以下の構造体を指す。
.in +4n
.nf
struct consolefontdesc {
unsigned short charcount; /* フォントの文字数
(256 または 512) */
unsigned short charheight; /* 一文字の走査線の数
(1\-32) */
char *chardata; /* 展開されたフォントデータ */
};
.fi
.in
必要ならスクリーンは適当にサイズ変更され、\fBSIGWINCH\fP が適切な プロセスに送られる。 このコールにより Unicode
のマッピングが無効になる。
.IP \fBPIO_FONTRESET\fP
スクリーンフォント、サイズ、 Unicode マッピングをブート時のデフォルト値に リセットする。\fIargp\fP は用いられないが、将来のバージョンの
Linux との互換性を保つために NULL にセットすべきである。
.IP \fBGIO_SCRNMAP\fP
スクリーンマッピングをカーネルより取得する。\fIargp\fP はサイズ E_TABSZ の
領域を指す。その領域には各キャラクターを表示するのに用いられるフォントの 位置がロードされている。 この呼び出しは現在ロードされているフォントが 256
文字よりも多い時には 無意味な情報を返す事が多い。
.IP \fBGIO_UNISCRNMAP\fP
フル Unicode スクリーンマッピングをカーネルより取得する。 \fIargp\fP はサイズ E_TABSZ*sizeof(unsigned
short) の領域を指す。 その領域には各キャラクターを示す Unicode がロードされている。 U+F000 に始まる Unicode
の特別な集合は、「フォント直接な(direct to font)」 マッピングを示すのに用いられる(カーネル 1.3.1 以降)。
.IP \fBPIO_SCRNMAP\fP
「ユーザー定義可能な(user definable)」(4番目の)テーブルをカーネルに
ロードする。そのテーブルは各バイトをスクリーンシンボルにマッピングする。 \fIargp\fP はサイズE_TABSZの領域を指す。
.IP \fBPIO_UNISCRNMAP\fP
「ユーザー定義可能な」(4番目の)テーブルをカーネルにロードする。 そのテーブルは各バイトをユニコードにマッピングし、その後、
現在ロードされているユニコードからフォントへのマップに従い スクリーンシンボルに変換される。 U+F000
に始まるユニコードは直接フォントシンボルにマッピングするのに 使える(カーネル 1.3.1 以降)
.IP \fBGIO_UNIMAP\fP
Unicode からフォントへのマッピングをカーネルから取得する。 \fIargp\fP は、
.in +4n
.nf
struct unimapdesc {
unsigned short entry_ct;
struct unipair *entries;
};
.fi
.in
という構造体を指す。 ここで \fIentries\fP は以下の構造体の配列へのポインターである。
.in +4n
.nf
struct unipair {
unsigned short unicode;
unsigned short fontpos;
};
.fi
.in
(カーネル 1.1.92 以降)
.IP \fBPIO_UNIMAP\fP
Unicode からフォントへのマッピングをカーネルにセットする。
\fIargp\fP は構造体 \fIstruct unimapdesc\fP へのポインターである。
(カーネル 1.1.92 以降)
.IP \fBPIO_UNIMAPCLR\fP
テーブルをクリアし、その事をハシュアルゴリズムに伝える。 \fIargp\fPは
.in +4n
.nf
struct unimapinit {
unsigned short advised_hashsize; /* 0 if no opinion */
unsigned short advised_hashstep; /* 0 if no opinion */
unsigned short advised_hashlevel; /* 0 if no opinion */
};
.fi
.in
(カーネル 1.1.92 以降)
.IP \fBKDGKBMODE\fP
現在のキーボードモードを取得する。\fIargp\fP の指す \fIlong\fP 型変数が、 次のうちのどれかに設定される。
K_RAW 0x00
K_XLATE 0x01
K_MEDIUMRAW 0x02
K_UNICODE 0x03
.IP \fBKDSKBMODE\fP
現在のキーボードモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のうちのどれかに等しい \fIlong\fP にする。
.IP \fBKDGKBMETA\fP
メタキーハンドリングモード(meta key handling mode)を取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP
型変数は、次のうちのどれかに設定される。
K_METABIT 0x03 set high order bit
K_ESCPREFIX 0x04 escape prefix
.IP \fBKDSKBMETA\fP
メタキーハンドリングモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のどれかに等しい \fIlong\fP にする。
.IP \fBKDGKBENT\fP
キーコードをアクションコードに変換するキー変換表のエントリーの一つを 取得する。 \fIargp\fP は、
.in +4n
.nf
struct kbentry {
unsigned char kb_table;
unsigned char kb_index;
unsigned short kb_value;
};
.fi
.in
へのポインターである。 最初の2つの要素、\fIkb_table\fP には選択するキーテーブル (0 <= \fIkb_table\fP <
MAX_NR_KEYMAPS)、\fIkb_index\fP にはキーコード(0 <= \fIkb_index\fP <
NR_KEYS)を設定する。 \fIkb_value\fP は対応するアクションコード、または、そのようなキーが ないときには
K_HOLE、\fIkb_table\fP が無効な時には K_NOSUCHMAP に設定される。
.IP \fBKDSKBENT\fP
変換テーブルのエントリーの一つを設定する。\fIargp\fP は 構造体 \fIstruct kbentry\fP へのポインターである。
.IP \fBKDGKBSENT\fP
ファンクションキーの文字列を取得する。\fIargp\fP は 以下の構造体へのポインターである。
.in +4n
.nf
struct kbsentry {
unsigned char kb_func;
unsigned char kb_string[512];
};
.fi
.in
\fIkb_func\fP 番目のファンクションキーのアクションコードに対応する (NULL で終端された) 文字列が \fIkb_string\fP
に設定される。
.IP \fBKDSKBSENT\fP
ファンクションキーの文字列のエントリーを設定する。\fIargp\fP は、 構造体 \fIstruct kbsentry\fP へのポインターである。
.IP \fBKDGKBDIACR\fP
カーネルのアクセントテーブル(accent table)を読み込む。\fIargp\fPは、 次の構造体へのポインターである。
.in +4n
.nf
struct kbdiacrs {
unsigned int kb_cnt;
struct kbdiacr kbdiacr[256];
};
.fi
.in
ここで、\fIkb_cnt\fP は配列中のエントリーの個数で、個々のエントリーは 以下の構造体である。
.in +4n
.nf
struct kbdiacr {
unsigned char diacr;
unsigned char base;
unsigned char result;
};
.fi
.in
.IP \fBKDGETKEYCODE\fP
カーネルの(スキャンコードからキーコードへ 変換する)キーコードテーブルエントリーを読み込む。 \fIargp\fP は、
.in +4n
.nf
struct kbkeycode {
unsigned int scancode;
unsigned int keycode;
};
.fi
.in
へのポインターである。 \fIkeycode\fP は、\fIscancode\fP に対応した値に設定される。(ただし、89 <= \fIscancode\fP
<= 255 のみについて。1 <= \fIscancode\fP <= 88 では \fIkeycode\fP ==
\fIscancode\fP である。) (カーネル 1.1.63 以降)
.IP \fBKDSETKEYCODE\fP
カーネルのキーコードテーブルエントリーを書き込む。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct kbkeycode\fP へのポインターである。 (カーネル
1.1.63 以降)
.IP \fBKDSIGACCEPT\fP
この関数呼び出しは、特別な組合せでキーを押した時に発生するシグナル \fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= NSIG)
を進んで受け付けるかどうかを示す。 (linux/drivers/char/keyboard.c の Spawn_console() を見よ。)
.IP \fBVT_OPENQRY\fP
最初の空いている(まだオープンされていない)コンソールを返す。 \fIargp\fP の指す \fIint\fP 型の整数には、vt の番号がセットされる (1
<= \fI*argp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)。
.IP \fBVT_GETMODE\fP
アクティブな vt のモードを取得する。\fIargp\fPは、
.in +4n
.nf
struct vt_mode {
char mode; /* vt mode */
char waitv; /* if set, hang on writes if not active */
short relsig; /* signal to raise on release req */
short acqsig; /* signal to raise on acquisition */
short frsig; /* unused (set to 0) */
};
.fi
.in
という構造体を指すポインタであり、アクティブな vt のモードが セットされる。 \fImode\fP は次のどれかに設定される:
VT_AUTO 自動vt切替え
VT_PROCESS プロセスコントロール切替え
VT_ACKACQ アクノリッジ切替え
.IP \fBVT_SETMODE\fP
アクティブな vt のモードを設定する。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct vt_mode\fP への ポインターである。
.IP \fBVT_GETSTATE\fP
グローバルな vt の状態の情報を取得する。\fIargp\fPは、
.in +4n
.nf
struct vt_stat {
unsigned short v_active; /* active vt */
unsigned short v_signal; /* signal to send */
unsigned short v_state; /* vt bit mask */
};
.fi
.in
へのポインターである。 使用されているそれぞれの vt につき \fIv_state\fP の対応するビットが セットされる。 (カーネルl 1.0 から
1.1.92 まで)
.IP \fBVT_RELDISP\fP
ディスプレーを解放する。
.IP \fBVT_ACTIVATE\fP
\fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)の vt に切替える。
.IP \fBVT_WAITACTIVE\fP
\fIargp\fPの vt がアクティブになるまで待つ。
.IP \fBVT_DISALLOCATE\fP
\fIargp\fP の vt に結びつけられたメモリーを解放する。 (カーネル 1.1.54 以降)
.IP \fBVT_RESIZE\fP
カーネルが認識するスクリーンサイズを設定する。\fIargp\fP は、
.in +4n
.nf
struct vt_sizes {
unsigned short v_rows; /* # rows */
unsigned short v_cols; /* # columns */
unsigned short v_scrollsize; /* no longer used */
};
.fi
.in
へのポインターである。 これはビデオモードを変更しない事に注意。 \fBresizecons\fP(8) を見よ(カーネル 1.1.54 以降)。
.IP \fBVT_RESIZEX\fP
カーネルが認識する各種のスクリーンパラメータを設定する。\fIargp\fP は、 以下の構造体へのポインターである。
.in +4n
.nf
struct vt_consize {
unsigned short v_rows; /* number of rows */
unsigned short v_cols; /* number of columns */
unsigned short v_vlin; /* number of pixel rows
on screen */
unsigned short v_clin; /* number of pixel rows
per character */
unsigned short v_vcol; /* number of pixel columns
on screen */
unsigned short v_ccol; /* number of pixel columns
per character */
};
.fi
.in
パラメータはゼロであってもよい。そのときは「変更しないこと」を 意味するが、複数のパラメータが設定された時にはそれらの間で矛盾が
ないようにしなければならない。 この関数呼び出しによってもビデオモードは変更されない事に注意。 \fBresizecons\fP(8) を参照の事(カーネル
1.3.3 以降)。
.PP
以下の ioctl がどのように動作をするかは、\fIargp\fP が指す構造体の 最初のバイト(ここでは \fIsubcode\fP と呼ぶ)に依存する。
これらの呼出しは、スーパーユーザーか現在の tty のオーナにのみ許される。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=0\fP"
スクリーンをダンプ(dump)する カーネル 1.1.92 以降でなくなった(1.1.92 以降では、代わりに /dev/vcsN または
/dev/vcsaN より読み込む)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=1\fP"
タスク情報を取得する。カーネル 1.1.92 でなくなった。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=2\fP"
選択を設定する。 \fIargp\fP が指すのは、
.in +4n
.nf
struct {
char subcode;
short xs, ys, xe, ye;
short sel_mode;
}
.fi
.in
であり、ここで \fIxs\fP と \fIys\fP は始めの桁と行で、\fIxe\fP と \fIye\fP は終りの桁と 行である。 (左上の隅が 桁=行=1 )
\fIsel_mode\fP は 0 が文字毎の選択で、1は語毎の選択、2は行毎の選択を 意味する。 示されたスクリーン上の文字はハイライト表示され
devices/char/console.c の 静的配列 sel_buffer に保存される。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=3\fP"
選択したものをペーストする。 選択バッファ中の文字 が \fIfd\fP に書き出される。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=4\fP"
スクリーンをアンブランク(unblank)する。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=5\fP"
語毎の選択のための「語」中の文字を規定している 256 ビットのルックアップ テーブルの内容を設定する(カーネル 1.1.32 以降)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=6\fP"
\fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIshift_state\fPの値に設定される(カーネル 1.1.32 以降)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=7\fP"
\fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIreport_mouse\fP の値に設定される(カーネル 1.1.33 以降)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=8\fP"
スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組をダンプする (カーネル 1.1.67 から 1.1.91までのみ。 カーネル
1.1.92 以降では /dev/vcsa*より読み込む)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=9\fP"
スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組を復元する (カーネル 1.1.67 から 1.1.91 までのみ。 カーネル
1.1.92 以降では /dev/vcsa* に書き込む)。
.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=10\fP"
新世代モニターのパワーセーブ機能を制御する。 VESA スクリーンブランキングモードが \fIargp\fP[1]に設定される。
その値はスクリーンブランキングがどのように行われるかを示す。以下がその 値である。
\fI0\fP: スクリーンブランキングなし。
\fI1\fP:現在のビデオアダプターレジスタが保存されたあと、
コントローラは垂直同期パルスをオフにするようプログラムされる。
これにより モニターは「スタンバイ」モードにはいる。
モニターに Off_Mode タイマが備わっておれば、
最終的にはモニターが自分で電源を落す。
\fI2\fP:現在の設定を保存した後、垂直、水平同期パルスがオフになる。
これによりモニターは「オフ」モードになる。
モニターに Off_Mode タイマーがない時、または、blank_timer がタイムアウトしたら
すぐにモニターの電源を落したいときにこの選択肢を選ぶ。
(注意:頻繁にモニターの電源を切るとモニターを痛める。)
(カーネル 1.1.76 以降)
.SH 返り値
成功時には 0 が返される。エラーに対しては \-1 が返され、 \fIerrno\fP が設定される。
.SH エラー
\fIerrno\fP は次のような値をとる:
.TP
\fBEBADF\fP
ファイルディスクリプタが無効。
.TP
\fBENOTTY\fP
ファイルディスクリプタがキャラクタ・スペシャルデバイスと関連付けられて いない。または、要求されたものがそれに当てはまらない。
.TP
\fBEINVAL\fP
ファイルディスクリプタまたは \fIargp\fP が無効。
.TP
\fBEPERM\fP
権限が不十分。
.SH 注意
\fB警告\fP: このマニュアルページを Linux のコンソール ioctl を文書化したものと思わない事。
これは、興味がある人がソースを読むことの代わりになるように用意した物である。 ioctl は文書化されない Linux の内部機能であって、警告なしに
変更されることがある。 (そして、このページはカーネル 1.1.94 のときの状況を記述した物で、それは 以前のバージョンと比べれば、多くの違いがある)
ioctl はカーネルと、ある特定のよく知られたプログラムとの情報交換のために 導入される事が非常に多い(fdisk, hdparm,
setserial,tunelp, loadkeys, selection, setfont など)。そのため ioctl
の動作は、その特定のプログラムが 必要とした時には変更になる。
これらの ioctl を使ったプログラムは他のバージョンの UNIX との互換性が ないし、古いバージョンの Linux
では、走らない。さらに将来のバージョンの Linux では走らなくなるかも知れない。
POSIX 機能を使いなさい。
.SH 関連項目
\fBdumpkeys\fP(1), \fBkbd_mode\fP(1), \fBloadkeys\fP(1), \fBmknod\fP(1), \fBsetleds\fP(1),
\fBsetmetamode\fP(1), \fBexecve\fP(2), \fBfcntl\fP(2), \fBioperm\fP(2), \fBtermios\fP(3),
\fBconsole\fP(4), \fBconsole_codes\fP(4), \fBmt\fP(4), \fBsd\fP(4), \fBtty\fP(4),
\fBtty_ioctl\fP(4), \fBttyS\fP(4), \fBvcs\fP(4), \fBvcsa\fP(4), \fBcharsets\fP(7),
\fBmapscrn\fP(8), \fBresizecons\fP(8), \fBsetfont\fP(8), \fI/usr/include/linux/kd.h\fP,
\fI/usr/include/linux/vt.h\fP
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。
|