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.\" by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
.\"
.\"WORD: dlopen ダイナミックロード
.\"WORD: dlopen support ダイナミックロード機能
.\"WORD: library ライブラリ
.\"WORD: seamless シームレス
.\"WORD: shared 共有
.\"WORD: static 静的
.\"
.TH LIBTOOLIZE 1 "June 2002" "libtoolize 1.4.2"
.SH 名前
\fBlibtoolize\fR \- Makefile に libtool の機能を付加する。
.SH 書式
.B libtoolize
.RB [ \-cfn ]
.RB [ \-\-automake ]
.RB [ \-\-copy ]
.RB [ \-\-debug ]
.RB [ \-\-dry\-run ]
.RB [ \-\-force ]
.RB [ \-\-ltdl ]
.RB [ \-\-ltdl\-tar ]
.BR libtoolize " [" \-\-help "] [" \-\-version ]
.SH 説明
.B libtoolize
は Makefile に \fBlibtool\fR(1) の機能を
付加するための標準的な方法を提供する。
もし \fBautoconf\fR や \fBautomake\fR を使っているならば、
`\fBconfigure.in\fR' ファイルに \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR の呼び出しを
追加すべきである。
このマクロを使うと `\fBconfigure\fR' スクリプトと \fBltconfig\fR を
シームレスに統合できる。
\fBaclocal\fR プログラムは \fBconfigure\fR スクリプトに
\fBAM_PROG_LIBTOOL\fR 機能を自動的に付加する。
あなたの \fBlibtool.m4\fR のコピーを \fBacinclude.m4\fR に
インクルードしておくことを推奨する。
なぜなら、あなたのマクロのバージョンと \fBacinclude.m4\fR の
バージョンが合わない場合にユーザーが \fBaclocal.m4\fR や \fBconfigure\fR を
リビルドすると、互換性のないマクロのために終了しないかもしれないからである。
マクロでは `\fBMakefile.in\fR' において Makefile の変数
\fBtop_builddir\fR を定義する必要がある。
\fBautomake\fR はこれを自動で行うが、
\fBautoconf\fR ユーザーは、この変数をビルドディレクトリのトップへの相対パスで
(`../..' といったように) 設定すべきである。
.TP
.B AM_PROG_LIBTOOL
ライブラリパッケージの名前によって、
共有/静的のどちらのライブラリをビルドするかをユーザーが指定できるように、
\fB\-\-enable\-shared\fR[\fB=\fIPACKAGE\fB,...\fR] をサポートする。
パッケージ名が `default' の場合、環境変数 \fBPACKAGE\fR にその名前がない
すべてのパッケージがマッチする。
デフォルトではこのマクロは、もし可能であれば、
共有ライブラリの使用を有効にする。
さらに静的ライブラリが共有ライブラリと衝突しなければ、
静的ライブラリの使用も有効にする。
\fBAM_DISABLE_SHARED\fR または \fBAM_DISABLE_STATIC\fR マクロを
呼び出すことにより、このデフォルトを変更することができる。
.sp
.nf
# ビルドプロセスが非常に長くなるので、
# ベータテストの間は共有ライブラリを無効にする。
AC_DISABLE_SHARED
AM_PROG_LIBTOOL
.fi
.sp
マクロは環境変数 \fBLIBTOOL_DEPS\fR も設定する。
この変数は libtool スクリプトが古くなったときに
自動的に更新するために使われる。
そのためには、\fBconfigure.in\fR に以下を加え、
.sp
.RS
.RS
.nf
AC_SUBST(LIBTOOL_DEPS)
.fi
.RE
.sp
さらに \fBMakefile.in\fR または \fBMakefile.am\fR に以下を加えること。
.sp
.RS
.nf
LIBTOOL_DEPS = @LIBTOOL_DEPS@
libtool: $(LIBTOOL_DEPS)
$(SHELL) ./config.status --recheck
.fi
.RE
.RE
.sp
.TP
.B AC_DISABLE_FAST_INSTALL
デフォルトの動作を \fBAM_PROG_LIBTOOL\fR でなく
すべての最適化を無効にするよう変更し、インストールを高速化する。
ユーザーは \fB\-\-enable\-shared\fR と同じように、
\fB\-\-enable\-fast\-install[\fB=\fIPACKAGE\fB,...\fR] を指定することで
このマクロを上書きすることができる。
.TP
.B AC_DISABLE_SHARED
\fBAM_PROG_LIBTOOL\fR に対するデフォルトの動作を
共有ライブラリを無効とするように変更する。
ユーザーは \fB\-\-enable\-shared\fR を指定することにより、
このデフォルトの動作を更に変更することができる。
.TP
.B AC_DISABLE_STATIC
\fBAM_PROG_LIBTOOL\fR に対するデフォルトの動作を
静的ライブラリを無効とするように変更する。
ユーザーは \fB\-\-enable\-static\fR を指定することにより、
このデフォルトの動作を更に変更することができる。
.TP
.B AC_LIBTOOL_DLOPEN
パッケージが \fB\-dlopen\fR または \fB\-dlpreopen\fR を
使用するためには、このマクロを使用すること。
このマクロは \fBAMPROG_LIBTOOL\fR より前に呼ばれなければならず、
ダイナミックロード機能のチェックを有効にする。
さもなければ、libtool はプラットホームがダイナミックロードを
サポートしていないと仮定する。
.TP
.B AC_LIBTOOL_WIN32_DLL
パッケージが win32 プラットホーム上でクリーンな dll をビルドするように
移植された場合には、このマクロを使用すること。
このマクロは \fBAMPROG_LIBTOOL\fR より前に呼ばれなければならず、
リンクモードで \fB\-no\-undefined が \fBlibtool に渡されなければならない\fR。
これは通常、ライブラリデータアイテムが `__declspec(dllexport)' で
エクスポートされ、`__declspec(dllimport)' インポートされることを意味している。
このマクロが使用されないと、libtool はパッケージライブラリは
dll クリーンでないと仮定して、win32 ホスト上で静的ライブラリしか作らなくなる。
.PP
Makefile.am の例は \fBlibtool\fR(1) を参照すること。
.SH オプション
.TP
.B \-c, \-\-copy
シンボリックリンクを作らず、
libtool データディレクトリからファイルをコピーする。
.TP
.B \-f, \-\-force
既存の \fBlibtool\fR ファイルを置き換える。
デフォルトでは \fBlibtoolize\fR は既存のファイルを上書きしない。
.TP
.B \-n, \-\-dry\-run
ファイルの作成・修正・削除をせず、\fBlibtoolize\fR によって
どのようなコマンドが実行されるかを表示する。
.TP
.B \-\-automake
静かに動作させるとともに、
Automake の libtool 機能が使用されることを仮定する。
\fBAM_PROG_LIBTOOL\fR が `\fBconfigure.in\fR' にある場合、
パッケージに libtool ファイルを追加するために
Automake により `libtoolize \-\-automake' が使用される。
.TP
.B \-\-debug
シェルスクリプトのトレースモードを有効にし、標準出力に書き出す。
.TP
.B \-\-ltdl
パッケージのサブディレクトリに libltdl をインストールする。
.TP
.B \-\-ltdl\-tar
パッケージに libtdl.tar.gz を追加する。
.TP
.B "\-\-help"
使用法のメッセージを標準出力に表示し、正常終了する。
.TP
.B "\-\-version"
バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了する。
.SH 関連項目
\fBlibtool\fR(1), \fBltconfig\fR(1)
.SH 注意
プログラムのバグについては <bug-libtool@gnu.org> へ報告してください。
.br
man ページは Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が作成しました。
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