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.\"WORD: truncate (lines) (行の)(余分の)切り捨て
.\"WORD: empty string 空文字列
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.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
.\"
.TH PR 1 "7 October 2002" "GNU textutils 2.1"
.SH 名前
pr \- 印刷用にファイルのページづけ・段組みを行う
.SH 書式
.B pr
[\fB+\fIFIRST_PAGE\fR[\fB:\fILAST_PAGE\fR]]
[\fB\-\fICOLUMN\fR] [\fB\-acdfmrtvFJT\fR]
[\fB\-e\fR[\fIIN-TABCHAR\fR[\fIIN\-TABWIDTH\fR]]
[\fB\-h \fIHEADER\fR]
[\fB\-i\fR[\fIOUT\-TABCHAR\fR[\fIOUT\-TABWIDTH\fR]]
[\fB\-l \fIPAGE_LENGTH\fR]
[\fB\-n\fR[\fINUMBER\-SEPARATOR\fR[\fIDIGITS\fR]]
[\fB\-o \fIMARGIN\fR]
[\fB\-s\fR[\fISEP\-CHAR\fR]]
[\fB\-w \fIPAGE_WIDTH\fR]
[\fB\-D \fIDATEFORMAT\fR]
[\fB\-N \fILINE_NUMBER\fR]
[\fB\-S\fR[\fISEP\-STRING\fR]]
[\fB\-W \fIPAGE_WIDTH\fR]
[\fB\-\-across\fR]
[\fB\-\-columns=\fICOLUMN\fR]
[\fB\-\-date=\fIDATEFORMAT\fR]
[\fB\-\-double\-\-space\fR]
[\fB\-\-expand\-tabs\fR[\fB=\fIIN-TABCHAR\fR[\fIIN\-TABWIDTH\fR]]
[\fB\-\-form\-feed\fR]
[\fB\-\-header \fIHEADER\fR]
[\fB\-\-indent=\fIMARGIN\fR]
[\fB\-\-length \fIPAGE_LENGTH\fR]
[\fB\-\-merge\fR]
[\fB\-\-number\-lines\fR[\fB=\fINUMBER\-SEPARATOR\fR[\fIDIGITS\fR]]
[\fB\-\-no\-file\-warnings\fR]
[\fB\-\-output\-tabs\fR[\fB=\fIOUT\-TABCHAR\fR[\fIOUT\-TABWIDTH\fR]]
[\fB\-\-omit\-header\fR]
[\fB\-\-pages=\fIFIRST_PAGE\fR[\fB:\fILAST_PAGE\fR]]
[\fB\-\-page_width=\fIPAGE_WIDTH\fR]
[\fB\-\-separator\fR[\fB=\fISEP\-CHAR\fR]]
[\fB\-\-sep\-string\fR[\fB=\fISEP\-STRING\fR]]
[\fB\-\-show\-control\-chars\fR]
[\fB\-\-show\-nonprinting\fR]
[\fB\-\-width=\fIPAGE_WIDTH\fR]
.RI [ FILE... ]
.BR pr " [" \-\-help "] [" \-\-version ]
.SH 説明
.B pr
は
.I FILE
の内容にページを付けて標準出力に書き出す。
オプションで指定すれば段組みして出力することもできる。
.I FILE
が 1 つも与えられないと標準入力から読み込む。また
.I FILE
が
.RB ` \- '
だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。
デフォルトでは、それぞれのページに 5 行のヘッダがつく。
ヘッダは 2 行の空行、日付・ファイル名・ページ番号の行、2 行の空行からなる。
各ページの末尾には 5 行の空行からなるフッタも出力される。
デフォルトでは
.I PAGE_LENGTH
は 66 行で、ヘッダのテキスト行は
.I PAGE_WIDTH
桁 (デフォルトは 72 桁) を幅いっぱいに用い、
`yy-mm-dd HH:MM String Page nnnn' という形式で出力される。
ここで String はまん中におかれる文字列である。
入力にフォームフィードがあると、そこで出力は改頁される。
フォームフィードが続くと空のページができる。
段は、おのおの等しい幅を持ち、デフォルトではスペースで区切られる。
.B \-J
オプションが指定されない限り、行は常に
.I PAGE_WIDTH
で切り捨てられる。1 段の出力では、
行の切り捨てはデフォルトでは行われない
(切り捨てを行うには
.B \-W
オプションを使う)。
.SH オプション
.TP
.B +\fIFIRST_PAGE\fR[\fB:\fILAST_PAGE\fR]\fB
.TP
.B \-\-pages=\fIFIRST_PAGE\fR[\fB:\fILAST_PAGE\fR]
.IR FIRST_PAGE " から " LAST_PAGE
までを出力する。
.I LAST_PAGE
を省略するとファイル末尾までを出力する。
スキップするページ数を評価するとき、入力ファイルにある
フォームフィードは改ページとみなされる。
.BI + FIRST_PAGE
があってもなくても、出力のページ番号と行番号は同じで、
入力の最初のページからカウントが開始される (出力ページの最初からではない)。
しかしページ番号の振り方は
.B \-N
によって変更することもできる。
.TP
.B \-\fICOLUMN\fB
.TP
.B \-\-columns=\fICOLUMN
.I FILE
それぞれが
.I COLUMN
段の出力になる (デフォルトは 1)。
段の幅は
.I PAGE_WIDTH
から自動的に計算され、
それぞれのページにおける各段の行数は調整される。
段に入りきらない行は切り捨てられる。
.BR \-\-columns " は " \-m
と同時には指定できない。
.TP
.B \-a, \-\-across
それぞれの
.I FILE
で、段組みの行の進行方向を縦でなく横にする。
.I COLUMN
は 2 以上でなければならない。
段に収まらない行の余計な分は切り捨てられる。
.TP
.B \-c, \-\-show\-control\-chars
.TP
.B \-d, \-\-double\-space
行間に空行を挿入する (ダブルスペース表示)。
.TP
.B \-e\fR[\fIIN-TABCHAR\fR[\fIIN\-TABWIDTH\fR]]
.TP
.B \-\-expand\-tabs\fR[\fB=\fIIN-TABCHAR\fR[\fIIN\-TABWIDTH\fR]],
入力のタブをスペースに展開する。
.I IN\-TABCHAR
は入力のタブ文字を指定する (省略可: デフォルトは <TAB>)。
.I IN\-TABWIDTH
はタブの幅を指定する (省略可: デフォルトは 8)。
.TP
.B \-f, \-F, \-\-form\-feed
改ページに複数の改行ではなくフォームフィード (^L) を使用し、
ヘッダは 3 行形式にする (最初の空行 2 つとフッタは省略される)。
1 ページあたり 66 行というデフォルトの設定は変更されないが、
1 ページあたりのテキスト行はデフォルトの 56 行から
63 行に変更される。
.TP
.B \-h \fIHEADER\fB, \-\-header=\fIHEADER
ヘッダに表示される
.I FILE
の名前を文字列
.I HEADER
に置き換える。
`yy-mm-dd HH:MM \fIHEADER\fR Page nnnn' が
.I PAGE_WIDTH
より長くなると、左側で行の切り捨て (`*' マークされる) が
行われる。`\fB\-h ""\fR' とするとヘッダ行は空になる。
.TP
.B \-i\fR[\fIOUT\-TABCHAR\fR[\fIOUT\-TABWIDTH\fR]]
.TP
.B \-\-output\-tabs\fR[\fB=\fIOUT\-TABCHAR\fR[\fIOUT\-TABWIDTH\fR]]
出力のスペースをタブに圧縮する。
.I OUT\-TABCHAR
は出力のタブ文字を指定する (省略可: デフォルトは <TAB>)。
.I OUT\-TABWIDTH
はタブの幅を指定する (省略可: デフォルトは 8)。
.TP
.B \-J, \-\-join\-lines
行の内容すべてをマージする。段組みオプション
\fB\-\fICOLUMN\fR, `\fB\-a \-\fICOLUMN\fR', \fB\-m\fR
とともに指定すると、
.BR \-W " や " \-w
の行切り捨てを無効にする。段の揃えは行わない。
段の区切り文字は <TAB> に変更される。
ただし \fB\-S\fR による上書きは可能である。
.TP
.B \-l \fIPAGE_LENGTH\fB, \-\-length=\fIPAGE_LENGTH
(ヘッダとフッタを含めた) ページ長を
.I PAGE_LENGTH
行に設定する。デフォルトは 66 行。
.I PAGE_LENGTH
が 10 行以下の場合 (および
.B \-F
も指定された場合は 3 行以下の場合) は、
\fIpage-length\fP が 10 以下の場合には、
.B \-T
オプションが指定されたかのように、
ヘッダとフッタが省略され、入力ファイルのフォームフィードは無視される。
.TP
.B \-m, \-\-merge
全てのファイルを並べて出力する。1 ファイルが 1 段となる。
行の長さが段に収まらない場合、はみ出た分は切り捨てられる。
.I FILE
に空のページが (フォームフィードによって) 存在すると、
空の段が出力される。ただし
.I SEPARATOR
によるマークはされる。(しかし全ての段が空となるページでは、
区切り文字も行番号も表示されない。)
デフォルトのヘッダは `yy-mm-dd HH:MM <blanks> Page nnnn' となるが、
\fB\-h \fIHEADER\fR を同時に指定すれば、まん中の部分を記述するようにできる。
\fB\-S\fR[\fISEP\-CHAR\fR] も同時に指定できる。
.TP
.B \-n\fR[\fINUMBER\-SEPARATOR\fR[\fIDIGITS\fR]]
.TP
.B \-\-number\-lines\fR[\fB=\fINUMBER\-SEPARATOR\fR[\fIDIGITS\fR]]
各段の前に行番号をふる。複数ファイルの並列表示 (\fB\-m\fR)
の場合は、行の先頭だけに番号をふる。
行番号の開始は、デフォルトでは入力ファイルの最初の行である
(印刷された最初の行ではない。
\fB\-N\fR と \fB\-\fIPAGES\fR を見よ)。
.I NUMBER-SEPARATOR
は行番号とテキストの間に入る文字を指定する。
デフォルトはスペース。桁数が変わらない場合は <TAB> に圧縮される。
.I DIGITS
は行番号の桁数を指定する (省略可: デフォルトは 5)。
.TP
.B \-o \fIMARGIN\fB, \-\-indent=\fIMARGIN
各行を
.I MARGINP
文字分のスペースでインデントする (デフォルトは 0)。
つまり左マージンを設定する。
総ページ幅は
.IR MARGIN " + " PAGE_WIDTH
になる。行番号つきの段組み出力では溢れることがあるかもしれない。
.TP
.B \-r, \-\-no\-file\-warnings
コマンドラインで与えられた
.I FILE
がオープンできない場合でも、警告メッセージを表示しない。
(しかしファイルのオープンに失敗した場合に
0 以外の終了ステータスを返す動作は変らない。)
.TP
.B \-s\fR[\fISEP\-CHAR\fR]\fB, \-\-separator\fR[\fB=\fISEP\-CHAR\fR]
段組のセパレータを
.I SEP\-CHAR
文字にする。
.I SEP\-CHAR
のデフォルトは、
.BR \-s " と同時に " \-w
を指定した場合は空文字列、それ以外の場合は <TAB>。
.B \-w
と組み合わせた場合には、段の行切り捨てが行われないという副作用がある。
.TP
.B \-S\fR[\fISEP\-STRING\fR]\fB, \-\-sep\-string\fR[\fB=\fISEP\-STRING\fR]
段組みのセパレータを
.I SEP\-STRING
にする (デフォルトは空文字列)。
短縮形式 \fB\-S\fR は推奨されない。
.TP
.B \-t, \-\-omit\-header
各ページのヘッダ (とフッタ) を印字しない。
また改ページ処理も行わない (ページ末に空行やフォームフィードを入れない)。
ページ構造は生成されないが、入力ファイルのフォームフィードは残る
(つまりあらかじめ定義されたページ区切りは変更されない)。
.BR \-t " や " \-T
は他のオプションと組み合わせると便利である。
例えば `\fB\-t \-e4\fR' は入力の <TAB> を 4 つのスペースに変換する以外は
何も変更しない。\fB\-t\fR は \fB\-h\fR を無効にする。
.TP
.B \-v, \-\-show\-nonprinting
印字できない文字を、バックスラッシュ表記の 8 進数で出力する。
.TP
.B \-w \fIPAGE_WIDTH\fB, \-\-width=\fIPAGE_WIDTH
複数段の出力に限り、ページは場を
.I PAGE_WIDTH
文字に設定し (デフォルトは 72)、行の余分を切り捨てる。
.TP
.B \-D \fIDATEFORMAT\fB, \-\-date=\fIDATEFORMAT
\fIDATEFORMAT\fR をヘッダの日付書式として使用する。
または日付を指定するために使用する。
詳細は \fBdate\fR(1) を見よ。
.TP
.B \-N \fILINE_NUMBER\fB, \-\-first\-line\-number=\fILINE_NUMBER
印刷された最初のページの最初の行を
.I LINE_NUMBER
行とし、そこから行カウントを開始する。
.TP
.B \-S \fR[\fISEP\-STRING\fR]\fB, \-\-sep\-string\fR[\fB=\fISEP\-STRING\fR]
出力の段組みの区切りを文字列
.I SEP\-STRING
にする。
.TP
.B \-T
ヘッダ (とフッタ) を出力しない。
さらに入力にあるフォームフィードをすべて無効にする。
.TP
.B \-W \fIPAGE_WIDTH\fB, \-\-page_width=\fIPAGE_WIDTH
段組みが 1 段の場合でも複数の場合でも、ページの幅を
.I PAGE_WIDTH
文字にして (デフォルトは 72)、行の余分を切り捨てる。
.B \-W
の指定も段組みのオプションも指定されなければ、
行の余分の切り捨ては行われない
(ヘッダは例外で、常に切り捨てが行われる)。
.TP
.B \-\-help
標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
.TP
.B \-\-version
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
.SH POSIX 向けの注意
大文字 1 文字のオプションは小文字のオプションより優先される。
しかし後の方に再定義するほうが \fBPOSIX\fR には準拠している。
また、1 文字のオプションへの引数は、
\fBPOSIX\fR の規定ではオプションの文字と分離できない
(例えば `\fB\-s\fR a' は `\fB\-s\fRa' と書かなければならない)。
.SH 注意
プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告してください。
.br
man ページは Ragnar Hojland Espinosa
<ragnar@ragnar-hojland.com> が作成しました。
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