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.\"
.\"WORD: permuted index 整列済み索引
.\"WORD: reference 参照
.\"
.TH PTX 1 "7 October 2002" "GNU textutils 2.1"
.SH 名前
ptx \- 整列済み索引を作成する
.SH 書式
.B ptx
.RI [ OPTION... "] [" FILE... ]
.B ptx
.RB [ \-G ]
.RB [ \-\-traditional ]
.RI [ OPTION... "] [" IN\-FILE " [" OUT\-FILE ]]
.SS Options:
.RB [ \-frAORT ]
.RB [ "\-b \fIFILE" ]
.RB [ "\-g \fINUMBER" ]
.RB [ "\-i \fIFILE" ]
.RB [ "\-o \fIFILE" ]
.RB [ "\-w \fINUMBER" ]
.RB [ "\-F \fISTRING" ]
.RB [ "\-M \fISTRING" ]
.RB [ "\-S \fIREGEXP" ]
.RB [ "\-W \fIREGEXP" ]
.RB [ \-\-auto\-reference ]
.RB [ \-\-break\-file=\fIFILE ]
.RB [ \-\-flac\-truncation=\fISTRING ]
.RB [ \-\-format=\fR{\fBnroff,tex }]
.RB [ \-\-gap\-size=\fINUMBER ]
.RB [ \-\-ignore\-case ]
.RB [ \-\-ignore\-file=\fIFILE ]
.RB [ \-\-macro\-name=\fISTRING ]
.RB [ \-\-only\-file=\fIFILE ]
.RB [ \-\-references ]
.RB [ \-\-right\-side\-refs ]
.RB [ \-\-sentence\-regexp=\fIREGEXP ]
.RB [ \-\-word\-regexp=\fIREGEXP ]
.RI [ FILE... ]
.BR ptx " [" \-C "] [" \-\-copyright "] [" \-\-help "] [" \-\-version ]
.SH 説明
GNU 拡張された
.B ptx
(デフォルト) は、与えられた
.I FILE
それぞれの整列済み索引 (permutated index)
を標準出力に書く。
.I FILE
が一つも与えられないと標準入力から読み込む。また
.I FILE
が
.RB ` \- '
だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。
結果は結合されるが、各
.I FILE
はそれぞれ独自のコンテクストを持ち、
自動参照を使うときには別々に参照される。
[訳注: 参照 (reference) とは、キーワードの現れるファイル名と行数の表示。]
.B \-\-traditional
モードを使うと、
.B ptx
は入力を
.I IN\-FILE
から読み、
.I OUT\-FILE
に書く。後者が省略されると標準出力に書く。
デフォルトの出力フォーマットは、
キーワードをセンターに、そしてコンテクストがあれば左または右に書く。
.B \-\-traditional
モードでは
.B \-\-format\-nroff
が用いられる。
.SH オプション
.TP
.B \-b \fIFILE\fB, \-\-break\-file=\fIFILE
単語に含むことのできない文字を
.I FILE
から取得する (このファイルは
.B break file
と呼ばれる)。
デフォルトのモードでは、
.I FILE
にある全ての文字が (改行文字も含めて) 考慮される。
過去互換モードでは、空白・タブ・改行の各文字は、常に
.I FILE
からは捨てられる。
.TP
.B \-f, \-\-ignore\-case
文字列をソートするとき英大文字小文字を無視する。
.TP
.B \-g \fINUMBER\fB, \-\-gap\-size=\fINUMBER
フィールド間の空白の最低数を
.I NUMBER
に設定する (デフォルトは 3)。
.TP
.B \-i \fIFILE\fB, \-\-ignore\-file=\fIFILE
無視するキーワードのリストを
.I FILE
から取得する (このファイルは
.B ignore file
と呼ばれる。デフォルトは /usr/local/lib/eign)。
各行には単語を一つだけ指定する。
.B ignore file
にある単語は
.B only file
にある単語を上書きする。
.TP
.B \-o \fIFILE\fB, \-\-only\-file=\fIFILE
キーワードのリストを
.I FILE
から取得する (このファイルは
.B only file
と呼ばれる)。インデックスを生成するとき、
このリストにない単語は無視する。各行には単語を一つだけ指定する。
.TP
.B \-r, \-\-references
各行の前にコンテクストを指示する文字列 (行頭の単語) を付ける。
.B ptx
は参照をコンテクストから削除しようとし、
コンテクストが改行で終わる場合にはこれは常に成功する。
このオプションを
.B \-S
と共に用いたり (これはデフォルト)、
.B \-\-traditional
モードを用いると、参照は常にコンテクストから削除される。
.TP
.B \-w \fINUMBER\fB, \-\-width=\fINUMBER
出力行を
.I NUMBER
桁を越えないように切り捨てる。
.B \-\-right\-side\-refs
の分は含まれないので注意。これを用いた場合は指定桁を越えることがある。
.TP
.B \-A, \-\-auto\-reference
各行の前にファイル名 (標準入力から読み込んだ場合は空文字列)、
行番号、コロンを出力する。
.B \-\-references
より優先する。
.TP
.B \-F \fISTRING\fB, \-\-flac\-truncation=\fISTRING
.B \-\-width
によって行を切り捨てるときや、コンテクストが行区切りを越えて続く場合に
.I STRING
(デフォルトは `\fB\e\fR') を出力する。
.I STRING
中では、(C プログラムで使うような)
バックスラッシュを用いたエスケープシーケンスの多くも認識され、
適切な文字に変換される。
.\":nakano この辺原文がよれている...
.TP
.B \-M \fISTRING\fB, \-\-macro\-name=\fISTRING
nroff や TeX 形式で出力するときに、
.I STRING
をマクロ名に使う (デフォルトは
.RB ` .xx ')。
.TP
.B \-O, \-\-format=nroff
出力を nroff 形式にする。
印字できない文字はスペースに置換され、クォート文字は二重にして
正しく処理できるようにする。各行のフォーマットは以下の通り:
.sp
.nf
.xx "TAIL" "BEFORE" "KEYWORD_AND_AFTER" "HEAD" "REF"
.fi
.TP
.B \-R, \-\-right\-side\-refs
.B \-\-references
と似ているが、参照を右に出力する。
.TP
.B \-S \fIREGEXP\fB, \-\-sentence\-regexp=\fIREGEXP
.I REGEXP
を行末または文末の評価に用いる。
GNU モードで
.B \-\-references
オプションが指定されていない場合のデフォルトは以下:
.sp
.RS
.RS
.nf
[.?!][]\e"')}]*\e\e($\e\e|\et\e\e| \e\e)[ \et\en]*
.fi
.RE
.sp
.B \-\-traditional
モードや、 GNU モードで
.B \-\-references
オプションが指定されている場合のデフォルトは以下:
.sp
.RS
.nf
\en
.fi
.RE
.sp
.B \-F
と同様、バックスラッシュを用いたシーケンスも認識・変換される。
.RE
.TP
.B \-T, \-\-format=tex
出力を TeX 形式にする。
印字できない文字はスペースに置換し、
いくつかの特殊文字 (`$', `%', `&', `#', `_' など)
をバックスラッシュでプロテクトする。
バックスラッシュは `\ebackslash{}' に、
アクセント記号は `^\e{ }' に、
チルダは `~\e{ }' に置換し、
その他の音韻記号も可能な限り最も適切な TeX シーケンスに変換する。
各行のフォーマットは以下の通り:
.sp
.RS
.RS
.nf
\exx {TAIL}{BEFORE}{KEYWORD}{AFTER}{HEAD}{REF}
.fi
.RE
.RE
.TP
.B \-W \fIREGEXP\fB, \-\-word\-regexp=\fIREGEXP
.I REGEXP
にマッチする単語をキーワードにする。
.B \-\-break\-file
に指定されている単語も出力する。 GNU モードでのデフォルトは:
.sp
.RS
.RS
.nf
.B \ew+
.fi
.RE
.sp
.B \-\-traditional
モードでのデフォルトは
.sp
.nf
.RS
.B [^ \et\en]+
.fi
.RE
.sp
.I REGEXP
が空の場合はデフォルトを用いる。
.B \-F
と同じく、バックスラッシュを用いたシーケンスも認識・変換される。
.RE
.TP
.B "\-C, \-\-copyright"
標準出力に短い copyright メッセージを出力して正常終了する。
.TP
.B "\-\-help"
標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
.TP
.B "\-\-version"
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
.SH 例
分量が多くなるので、完全な例はここには示していない。
.SS プレインテキスト
.B ptx
の著者である Francois Pinard は、私の出したメールを
.B ptx
に通し、以下の返事を送ってくれた
(*** は man ページに収めるために手で行った切り捨てを示す)。
.sp
.nf
>> /I've had a look at the source, and I still ***
>> /or what is a permutated index, and what it ***
> ptx merely produces a sorted list of the vocabulary you
> used, with some context for each, so I can study your
> writing style, for example. Whenever you use the word
> "and", it is preceded by a comma :-).
[ptx は君の使ったボキャブラリをソートしてリストを作り、
前後のコンテクストと共に示してくれるんだ。これを見ると、
例えば君の書き方のクセがわかるわけさ。君が "and" って
いう単語を使う前には必ずコンマを入れる、とかね :-)]
.fi
.SS bang パス
news へのポストや email メッセージに対して grep を行い、
bang パスを取得してみよう。例えば:
.sp
.RS
.nf
lightside~% grep posts "^Path: " |cut -b 7- > paths.txt
.fi
.RE
.sp
すると paths.txt の内容は以下のようになるだろう。
.sp
.RS
.nf
lightside!host2!host3!host4!host5!news
lightside!host2!host3!host4!host6!news
lightside!host7!host8!host9|host10|host4|host5!news
lightside!host4!host5!news
lightside!host11!news
.fi
.RE
.sp
これに正規表現を正しくエスケープして
.B ptx
を用いてみよう。
.sp
.RS
.nf
lightside~% ptx \-\-sentence\-regexp="\en" \e
\-\-word\-regexp="[^\e!]+."
.fi
.RE
.sp
するとポストの経路の解析に適した出力が生成されるだろう。
行数が、ここに示した 5 行よりもずっと多くなると、とても便利になるだろう。
.SH 移植性
.B \-\-traditional
を指定すると、
System V の
.B ptx
と互換になる。 GNU
.B ptx
は行幅をよりうまく使えるのだが、この点も
System V の出力に時々現れる異常をまねしようと試みる。
.\"nakano: ここわかんない(^^;
.B \-\-traditioanl
モードとの他の相違点は以下の通り:
.RS
.sp
\fB\(bu\fR\ \fB説明\fR にあるように、引数の取り方が変わる。
.sp
\fB\(bu\fR\ 指定できるオプションが
.BR \-b ", " \-f ", " \-g ", " \-i ", " \-o ", "\-r ", " \-t ", " \-w
だけになる。
.sp
\fB\(bu\fR\ デフォルトの出力形式が
.B \-\-format=nroff
になる。
.sp
\fB\(bu\fR\ \fB\-\-width\fR で行切り捨てを行うとき、参照の幅を考慮しなくなる。
.sp
\fB\(bu\fR\ 8 ビット文字とチルダ (`\fB~\fR') をはねる。
いくつかの制御文字もはねる。
.sp
\fB\(bu\fR\ 入力行の 200 文字以降を黙って切り捨てる。
.sp
\fB\(bu\fR\ \fBignore file\fP と \fBonly file\fP の両方を同時に指定できない。
.sp
\fB\(bu\fR\ \fBオプション\fPに記述したように、
いくつかのオプションのデフォルトが変わる。
.RE
.SH 注意
プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告してください。
.br
man ページは Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が作成しました。
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