1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631
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.\"*******************************************************************
.\"
.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
.\"*******************************************************************
.TH IP6TABLES 8 "Mar 09, 2002" "" ""
.\"
.\" Man page written by Andras Kis-Szabo <kisza@sch.bme.hu>
.\" It is based on iptables man page.
.\"
.\" iptables page by Herve Eychenne <rv@wallfire.org>
.\" It is based on ipchains man page.
.\"
.\" ipchains page by Paul ``Rusty'' Russell March 1997
.\" Based on the original ipfwadm man page by Jos Vos <jos@xos.nl>
.\"
.\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify
.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by
.\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or
.\" (at your option) any later version.
.\"
.\" This program is distributed in the hope that it will be useful,
.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the
.\" GNU General Public License for more details.
.\"
.\" You should have received a copy of the GNU General Public License
.\" along with this program; if not, write to the Free Software
.\" Foundation, Inc., 675 Mass Ave, Cambridge, MA 02139, USA.
.\"
.\"
.SH 名前
ip6tables \- IPv6 パケットフィルタを管理する
.SH 書式
\fBip6tables [\-t テーブル] \-[AD] \fPチェイン ルールの詳細 [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-I \fPチェイン [ルール番号] ルールの詳細 [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-R \fPチェイン ルール番号 ルールの詳細 [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-D \fPチェイン ルール番号 [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-[LFZ] \fP[チェイン] [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-N \fPチェイン
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-X \fP[チェイン]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-P \fPチェイン ターゲット [オプション]
.br
\fBip6tables [\-t テーブル] \-E \fP旧チェイン名 新チェイン名
.SH 説明
\fBip6tables\fP は Linux カーネルの IPv6 パケットフィルタルールのテーブルを 設定・管理・検査するために使われる。
複数の異なるテーブルが定義される可能性がある。 各テーブルは組み込み済みチェインを含む。 さらにユーザー定義のチェインを含むこともできる。
各チェインは、パケット群にマッチするルールのリストである。 各ルールは
マッチしたパケットに対して何をするかを指定する。 これは「ターゲット」と
呼ばれ、 同じテーブル内のユーザー定義チェインにジャンプすることもできる。
.SH ターゲット
ファイアウォールのルールは、パケットを判断する基準とターゲットを指定する。
パケットがマッチしない場合、チェイン内の次のルールが評価される。
パケットがマッチした場合、 ターゲットの値によって次のルールが指定される。
ターゲットの値は、ユーザー定義チェインの名前、または特別な値
\fIACCEPT\fP, \fIDROP\fP, \fIQUEUE\fP, \fIRETURN\fP のうちの 1 つである。
.PP
\fIACCEPT\fP はパケットを通すという意味である。
\fIDROP\fP はパケットを床に落す (捨てる) という意味である。
\fIQUEUE\fP はパケットをユーザー空間に渡すという意味である
(カーネルがサポートしていればであるが)。
\fIRETURN\fP は、このチェインを辿るのを中止して、
前の (呼び出し元) チェインの次のルールから再開するという意味である。
組み込み済みチェインの最後に到達した場合、 または組み込み済みチェインで
ターゲット \fIRETURN\fP を持つルールにマッチした場合、
チェインポリシーで指定されたターゲットが パケットの行方を決定する。
.SH テーブル
現在のところ 2 つの独立なテーブルが存在する (どのテーブルがどの時点で現れるかは、 カーネルの設定やどういったモジュールが存在するかに依存する)。
nat テーブルは、まだ実装されていない。
.TP
\fB\-t, \-\-table \fP\fItable\fP
このオプションは、このコマンドが操作するパケットマッチングテーブルを
指定する。 カーネルに自動モジュールローディングが設定されている場合、
そのテーブルに対する適切なモジュールがまだロードされていなければ、
そのモジュールがロードされる。
テーブルは以下の通りである。
.RS
.TP .4i
\fBfilter\fP:
(\-t オプションが指定されていない場合は) これがデフォルトのテーブルである。
これには \fBINPUT\fP (マシン自体に入ってくるパケットに対するチェイン)・
\fBFORWARD\fP (マシンを経由するパケットに対するチェイン)・
\fBOUTPUT\fP (ローカルマシンで生成されたパケットに対するチェイン) という
組み込み済みチェインが含まれる。
.TP
\fBmangle\fP:
このテーブルは特別なパケット変換に使われる。 カーネル 2.4.17 までは、
\fBPREROUTING\fP (パケットが入ってきた場合、 すぐにそのパケットを変換する
ためのチェイン)・ \fBOUTPUT\fP (ローカルで生成されたパケットを ルーティン
グの前に変換するためのチェイン) という 2 つの組み込み済みチェインが含ま
れていた。 カーネル 2.4.18 からは、これらの他に \fBINPUT\fP (マシン自体に
入ってくるパケットに対するチェイン)・ \fBFORWARD\fP (マシンを経由するパケッ
トに対するチェイン)・ \fBPOSTROUTING\fP (パケットが出て行くときに変換する
ためのチェイン)・ という 3 つの組み込み済みチェインもサポートされる。
.RE
.SH オプション
\fBip6tables\fP で使えるオプションは、いくつかのグループに分けられる。
.SS コマンド
これらのオプションは、実行する特定の動作を指定する。 以下の説明で許可されていない限り、 この中の 1 つしかコマンドラインで指定することができない。
長いバージョンのコマンド名とオプション名は、 \fBip6tables\fP が他のコマンド名やオプション名と区別できる範囲で (文字を省略して)
指定することもできる。
.TP
\fB\-A, \-\-append \fP\fIchain rule\-specification\fP
選択されたチェインの最後に 1 つ以上のルールを追加する。
送信元や送信先の名前の解決を行って、 1 つ以上のアドレスに展開された
場合は、可能なアドレスの組合せそれぞれに対してルールが追加される。
.TP
\fB\-D, \-\-delete \fP\fIchain rule\-specification\fP
.ns
.TP
\fB\-D, \-\-delete \fP\fIchain rulenum\fP
選択されたチェインから 1 つ以上のルールを削除する。 このコマンドには 2 つの使い方がある: チェインの中の番号 (最初のルールを 1 とする)
を指定する場合と、 マッチするルールを指定する場合である。
.TP
\fB\-I, \-\-insert\fP
選択されたチェインにルール番号を指定して 1 つ以上のルールを挿入する。 ルール番号が 1 の場合、ルールはチェインの先頭に挿入される。
これはルール番号が指定されない場合のデフォルトでもある。
.TP
\fB\-R, \-\-replace \fP\fIchain rulenum rule\-specification\fP
選択されたチェインにあるルールを置き換える。
送信元や送信先の名前が 1 つ以上のアドレスに解決された場合は、
このコマンドは失敗する。ルール番号は 1 からはじまる。
.TP
\fB\-L, \-\-list \fP[\fIchain\fP]
選択されたチェインにある全てのルールを一覧表示する。 チェインが指定されない場合、全てのチェインにあるリストが一覧表示される。 他の各 iptables
コマンドと同様に、 指定されたテーブル (デフォルトは filter) に対して作用する。 よって mangle ルールを表示するには以下のようにする。
.nf
ip6tables \-t mangle \-n \-L
.fi
DNS の逆引きを避けるために、よく \fB\-n\fP オプションと共に使用される。
\fB\-Z\fP (ゼロ化) オプションを同時に指定することもできる。この場合、
チェインは要素毎にリストされて、 (訳註: パケットカウンタとバイト
カウンタが) ゼロにされる。出力表示は同時に与えられた他の引き数に
影響される。以下のように、 \fB\-v\fP オプションを指定しない限り、
実際のルールそのものは表示されない。
.nf
ip6tables \-L \-v
.fi
.TP
\fB\-F, \-\-flush \fP[\fIchain\fP]
選択されたチェイン (何も指定されなければテーブル内の全てのチェイン)
の内容を全消去する。これは全てのルールを 1 個ずつ削除するのと
同じである。
.TP
\fB\-Z, \-\-zero \fP[\fIchain\fP]
すべてのチェインのパケットカウンタとバイトカウンタをゼロにする。 クリアされる直前のカウンタを見るために、 \fB\-L, \-\-list\fP (一覧表示)
オプションと同時に指定することもできる (上記を参照)。
.TP
\fB\-N, \-\-new\-chain \fP\fIchain\fP
指定した名前でユーザー定義チェインを作成する。 同じ名前のターゲットが既に存在してはならない。
.TP
\fB\-X, \-\-delete\-chain \fP[\fIchain\fP]
指定したユーザー定義チェインを削除する。 そのチェインが参照されていては
ならない。 チェインを削除する前に、そのチェインを参照しているルールを
削除するか置き換えるかしなければならない。 引き数が与えられない場合、テー
ブルにあるチェインのうち 組み込み済みチェインでないものを全て削除する。
.TP
\fB\-P, \-\-policy \fP\fIchain target\fP
チェインのポリシーを指定したターゲットに設定する。指定可能なターゲット
は「\fBターゲット\fP」の章を参照すること。 (ユーザー定義ではない) 組み込み
済みチェインにしかポリシーは設定できない。 また、組み込み済みチェインも
ユーザー定義チェインも ポリシーのターゲットに設定することはできない。
.TP
\fB\-E, \-\-rename\-chain \fP\fIold\-chain new\-chain\fP
ユーザー定義チェインを指定した名前に変更する。 これは見た目だけの変更なので、テーブルの構造には何も影響しない。
.TP
\fB\-h\fP
ヘルプ。 (今のところはとても簡単な) コマンド書式の説明を表示する。
.SS パラメータ
以下のパラメータは (add, delete, insert, replace, append コマンドで用いられて) ルールの仕様を決める。
.TP
\fB\-p, \-\-protocol \fP[!] \fIprotocol\fP
ルールで使われるプロトコル、またはチェックされるパケットのプロトコル。 指定できるプロトコルは、 \fItcp\fP, \fIudp\fP,
\fIipv6\-icmp|icmpv6\fP, \fIall\fP のいずれか 1 つか、数値である。 数値は、これらのプロトコルの 1
つ、もしくは別のプロトコルを表す。 /etc/protocols にあるプロトコル名も指定できる。 プロトコルの前に "!"
を置くと、そのプロトコルを指定しないという意味になる。 数値 0 は \fIall\fP と等しい。 プロトコル \fIall\fP は全てのプロトコルとマッチし、
このオプションが省略された際のデフォルトである。
.TP
\fB\-s, \-\-source \fP[!] \fIaddress\fP[/\fImask\fP]
送信元の指定。 \fIaddress\fP はホスト名 (DNS のようなリモートへの問い合わせで解決する名前を指定するのは 非常に良くない)・ ネットワーク
IPv6 アドレス (/mask を指定する)・ 通常の IPv6 アドレス (今のところ、ネットワーク名はサポートされていない)、のいずれかである。
\fImask\fP はネットワークマスクか、 ネットワークマスクの左側にある 1 の数を指定する数値である。 つまり、 \fI64\fP という mask は
\fIffff:ffff:ffff:ffff:0000:0000:0000:0000\fP に等しい。 アドレス指定の前に "!"
を置くと、そのアドレスを除外するという意味になる。 フラグ \fB\-\-src\fP は、このオプションの別名である。
.TP
\fB\-d, \-\-destination \fP[!] \fIaddress\fP[/\fImask\fP]
送信先の指定。 書式の詳しい説明については、 \fB\-s\fP (送信元) フラグの説明を参照すること。 フラグ \fB\-\-dst\fP
は、このオプションの別名である。
.TP
\fB\-j, \-\-jump \fP\fItarget\fP
ルールのターゲット、つまり、パケットがマッチした場合にどうするかを指定
する。ターゲットはユーザー定義チェイン (そのルール自身が入っている
チェイン以外) でも、パケットの行方を即時に決定する特別な組み込み済み
ターゲットでも、拡張されたターゲット (以下の 「\fBターゲットの拡張\fP」 を
参照) でもよい。 このオプションがルールの中で省略された場合、 ルールに
マッチしてもパケットの行方に何も影響しないが、 ルールのカウンタは 1 つ
加算される。
.TP
\fB\-i, \-\-in\-interface \fP[!] \fIname\fP
パケットを受信することになるインターフェース名 (\fBINPUT\fP, \fBFORWARD\fP,
\fBPREROUTING\fP チェインに入るパケットのみ)。インターフェース名の前に
"!" を置くと、 そのインターフェースを除外するという意味になる。
インターフェース名が "+" で終っている場合、 その名前で始まる任意の
インターフェース名にマッチする。このオプションが省略された場合、
任意のインターフェース名にマッチする。
.TP
\fB\-o, \-\-out\-interface \fP[!] \fIname\fP
(\fBFORWARD\fP, \fBOUTPUT\fP チェインに入る) パケットを送信するインターフェース名。 インターフェース名の前に "!" を置くと、
そのインターフェースを除外するという意味になる。 インターフェース名が "+" で終っている場合、
その名前で始まる任意のインターフェース名にマッチする。 このオプションが省略された場合、 任意のインターフェース名にマッチする。
.TP
.\" Currently not supported (header-based)
.\" .B "[!] " "-f, --fragment"
.\" This means that the rule only refers to second and further fragments
.\" of fragmented packets. Since there is no way to tell the source or
.\" destination ports of such a packet (or ICMP type), such a packet will
.\" not match any rules which specify them. When the "!" argument
.\" precedes the "-f" flag, the rule will only match head fragments, or
.\" unfragmented packets.
.\" .TP
\fB\-c, \-\-set\-counters PKTS BYTES\fP
このオプションを使うと、 (\fBinsert\fP, \fBappend\fP, \fBreplace\fP 操作において) 管理者はパケットカウンタとバイトカウンタを
初期化することができる。
.SS その他のオプション
その他に以下のオプションを指定することができる:
.TP
\fB\-v, \-\-verbose\fP
詳細な出力を行う。 list コマンドの際に、インターフェース名・ (もしあれば) ルールのオプション・TOS マスクを表示させる。
パケットとバイトカウンタも表示される。 添字 'K', 'M', 'G' は、 それぞれ 1000, 1,000,000, 1,000,000,000
倍を表す (これを変更する \fB\-x\fP フラグも見よ)。 このオプションを append, insert, delete, replace
コマンドに適用すると、 ルールについての詳細な情報を表示する。
.TP
\fB\-n, \-\-numeric\fP
数値による出力を行う。 IP アドレスやポート番号を数値によるフォーマット
で表示する。 デフォルトでは、iptables は (可能であれば) これらの情報を
ホスト名・ネットワーク名・サービス名で表示しようとする。
.TP
\fB\-x, \-\-exact\fP
厳密な数値で表示する。 パケットカウンタとバイトカウンタを、 K (1000 の何倍か)・M (1000K の何倍か)・G (1000M の何倍か)
ではなく、 厳密な値で表示する。 このオプションは、 \fB\-L\fP コマンドとしか関係しない。
.TP
\fB\-\-line\-numbers\fP
ルールを一覧表示する際、そのルールがチェインのどの位置にあるかを表す 行番号を各行の始めに付加する。
.TP
\fB\-\-modprobe=command\fP
チェインにルールを追加または挿入する際に、 (ターゲットやマッチングの拡張などで) 必要なモジュールをロードするために使う \fBcommand\fP
を指定する。
.SH マッチングの拡張
ip6tables は拡張されたパケットマッチングモジュールを使うことができる。 これらのモジュールは 2 種類の方法でロードされる: モジュールは、
\fB\-p\fP または \fB\-\-protocol\fP で暗黙のうちに指定されるか、 \fB\-m\fP または \fB\-\-match\fP
の後にモジュール名を続けて指定される。 これらのモジュールの後ろには、モジュールに応じて 他のいろいろなコマンドラインオプションを指定することができる。
複数の拡張マッチングモジュールを 1 行で指定することができる。 また、モジュールに特有のヘルプを表示させるためには、 モジュールを指定した後で
\fB\-h\fP または \fB\-\-help\fP を指定すればよい。
以下の拡張がベースパッケージに含まれている。大部分のものは、 \fB!\fP を
前におくことによってマッチングの意味を逆にできる。
.SS tcp
これらの拡張は `\-\-protocol tcp' が指定され場合にロードされ、 以下のオプションが提供される:
.TP
\fB\-\-source\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
送信元ポートまたはポート範囲の指定。 サービス名またはポート番号を指定で
きる。 \fIport\fP:\fIport\fP という形式で、2 つの番号を含む範囲を指定すること
もできる。 最初のポートを省略した場合、"0" を仮定する。 最後のポートを
省略した場合、"65535" を仮定する。 最初のポートが最後のポートより大きい
場合、2 つは入れ換えられる。 フラグ \fB\-\-sport\fP は、このオプションの便利
な別名である。
.TP
\fB\-\-destination\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
送信先ポートまたはポート範囲の指定。 フラグ \fB\-\-dport\fP は、このオプションの便利な別名である。
.TP
\fB\-\-tcp\-flags \fP[!] \fImask\fP \fIcomp\fP
TCP フラグが指定されたものと等しい場合にマッチする。 第 1 引き数は評価
対象とするフラグで、コンマ区切りのリストである。 第 2 引き数は必ず設定
しなければならないフラグで、コンマ区切りのリストである。 指定できるフラ
グは \fBSYN ACK FIN RST URG PSH ALL NONE\fP である。 よって、コマンド
.nf
ip6tables \-A FORWARD \-p tcp \-\-tcp\-flags SYN,ACK,FIN,RST SYN
.fi
は、SYN フラグが設定され ACK, FIN, RST フラグが設定されていない パケットにのみマッチする。
.TP
\fB[!] \-\-syn\fP
SYN ビットが設定され ACK と RST ビットがクリアされている TCP パケットに
のみマッチする。このようなパケットは TCP 接続の開始要求に使われる。例え
ば、あるインターフェースに入ってくるこのようなパケットをブロックすれば、
内側への TCP 接続は禁止されるが、外側への TCP 接続には影響しない。 これ
は \fB\-\-tcp\-flags SYN,RST,ACK SYN\fP と等しい。 "\-\-syn" の前に "!" フラグ
を置くと、 SYN ビットがクリアされ ACK と RST ビットが設定されている
TCP パケットにのみマッチする。
.TP
\fB\-\-tcp\-option \fP[!] \fInumber\fP
TCP オプションが設定されている場合にマッチする。
.SS udp
これらの拡張は `\-\-protocol udp' が指定された場合にロードされ、 以下のオプションが提供される:
.TP
\fB\-\-source\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
送信元ポートまたはポート範囲の指定。 詳細は TCP 拡張の \fB\-\-source\-port\fP オプションの説明を参照すること。
.TP
\fB\-\-destination\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
送信先ポートまたはポート範囲の指定。 詳細は TCP 拡張の \fB\-\-destination\-port\fP オプションの説明を参照すること。
.SS ipv6\-icmp
これらの拡張は `\-\-protocol ipv6\-icmp' または `\-\-protocol icmpv6' が指定された場合にロードされ、
以下のオプションが提供される:
.TP
\fB\-\-icmpv6\-type \fP[!] \fItypename\fP
ICMP タイプを指定できる。タイプ指定には、 数値の IPv6\-ICMP タイプ、または以下のコマンド で表示される IPv6\-ICMP
タイプ名を使用できる。
.nf
ip6tables \-p ipv6\-icmp \-h
.fi
.SS mac
.TP
\fB\-\-mac\-source \fP[!] \fIaddress\fP
送信元 MAC アドレスにマッチする。 \fIaddress\fP は XX:XX:XX:XX:XX:XX と
いう形式でなければならない。イーサーネットデバイスから入ってくるパケッ
トで、 \fBPREROUTING\fP, \fBFORWARD\fP, \fBINPUT\fP チェインに入るパケットにしか
意味がない。
.SS limit
このモジュールは、トークンバケツフィルタを使い、 単位時間あたり制限され
た回数だけマッチする。 この拡張を使ったルールは、(`!' フラグが指定され
ない限り) 制限に達するまでマッチする。 例えば、このモジュールはログ記録
を制限するために \fBLOG\fP ターゲットと組み合わせて使うことができる。
.TP
\fB\-\-limit \fP\fIrate\fP
単位時間あたりの平均マッチ回数の最大値。 数値で指定され、添字 `/second', `/minute', `/hour', `/day'
を付けることもできる。 デフォルトは 3/hour である。
.TP
\fB\-\-limit\-burst \fP\fInumber\fP
パケットがマッチする回数の最大初期値: 上のオプションで指定した制限に
達しなければ、 その度ごとに、この数値になるまで 1 個ずつ増やされる。
デフォルトは 5 である。
.SS multiport
このモジュールは送信元や送信先のポートの集合にマッチする。 ポートは 15 個まで指定できる。 このモジュールは \fB\-p tcp\fP または \fB\-p
udp\fP と組み合わせて使うことしかできない。
.TP
\fB\-\-source\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
送信元ポートが指定されたポートのうちのいずれかであればマッチする。 フラグ \fB\-\-sports\fP は、このオプションの便利な別名である。
.TP
\fB\-\-destination\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
宛先ポートが指定されたポートのうちのいずれかであればマッチする。
フラグ \fB\-\-dports\fP は、このオプションの便利な別名である。
.TP
\fB\-\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
送信元ポートと宛先ポートが等しく、 かつそのポートが指定されたポートの
うちのいずれかであればマッチする。
.SS mark
このモジュールはパケットに関連づけられた netfilter の mark フィールドにマッチする (このフィールドは、以下の \fBMARK\fP
ターゲットで設定される)。
.TP
\fB\-\-mark \fP\fIvalue\fP[/\fImask\fP]
指定された符号なし mark 値のパケットにマッチする (mask が指定されると、比較の前に mask との論理積 (AND) がとられる)。
.SS owner
このモジュールは、ローカルで生成されたパケットに付いて、 パケット生成者のいろいろな特性とのマッチングをとる。 これは \fBOUTPUT\fP
チェインのみでしか有効でない。 また、(ICMP ping 応答のような) パケットは、 所有者がいないので絶対にマッチしない。
これは実験的なものという扱いである。
.TP
\fB\-\-uid\-owner \fP\fIuserid\fP
指定された実効ユーザー ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
.TP
\fB\-\-gid\-owner \fP\fIgroupid\fP
指定された実効グループ ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
.TP
\fB\-\-pid\-owner \fP\fIprocessid\fP
指定されたプロセス ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
.TP
\fB\-\-sid\-owner \fP\fIsessionid\fP
.\" .SS state
.\" This module, when combined with connection tracking, allows access to
.\" the connection tracking state for this packet.
.\" .TP
.\" .BI "--state " "state"
.\" Where state is a comma separated list of the connection states to
.\" match. Possible states are
.\" .B INVALID
.\" meaning that the packet is associated with no known connection,
.\" .B ESTABLISHED
.\" meaning that the packet is associated with a connection which has seen
.\" packets in both directions,
.\" .B NEW
.\" meaning that the packet has started a new connection, or otherwise
.\" associated with a connection which has not seen packets in both
.\" directions, and
.\" .B RELATED
.\" meaning that the packet is starting a new connection, but is
.\" associated with an existing connection, such as an FTP data transfer,
.\" or an ICMP error.
.\" .SS unclean
.\" This module takes no options, but attempts to match packets which seem
.\" malformed or unusual. This is regarded as experimental.
.\" .SS tos
.\" This module matches the 8 bits of Type of Service field in the IP
.\" header (ie. including the precedence bits).
.\" .TP
.\" .BI "--tos " "tos"
.\" The argument is either a standard name, (use
.\" .br
.\" iptables -m tos -h
.\" .br
.\" to see the list), or a numeric value to match.
指定されたセッショングループのプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
.SH ターゲットの拡張
iptables は拡張ターゲットモジュールを使うことができる: 以下のものが、標準的なディストリビューションに含まれている。
.SS LOG
マッチしたパケットをカーネルログに記録する。 このオプションがルールに対して設定されると、 Linux カーネルはマッチしたパケットについての
(IPv6 における大部分の IPv6 ヘッダフィールドのような) 何らかの情報を カーネルログに表示する (カーネルログは \fIdmesg\fP または
\fIsyslogd\fP(8) で見ることができる)。 これは「非終了タ ーゲット」である。 すなわち、ルールの検討は、次のルールへと継続される。
よって、拒否するパケットをログ記録したければ、 同じマッチング判断基準を持つ 2 つのルールを使用し、 最初のルールで LOG ターゲットを、
次のルールで DROP (または REJECT) ターゲットを指定する。
.TP
\fB\-\-log\-level \fP\fIlevel\fP
ログ記録のレベル (数値て指定するか、(名前で指定する場合は)
\fIsyslog.conf\fP(5) を参照すること)。
.TP
\fB\-\-log\-prefix \fP\fIprefix\fP
指定したプレフィックスをログメッセージの前に付ける。
プレフィックスは 29 文字までの長さで、
ログの中でメッセージを区別するのに役立つ。
.TP
\fB\-\-log\-tcp\-sequence\fP
TCP シーケンス番号をログに記録する。 ログがユーザーから読める場合、セキュリティ上の危険がある。
.TP
\fB\-\-log\-tcp\-options\fP
TCP パケットヘッダのオプションをログに記録する。
.TP
\fB\-\-log\-ip\-options\fP
IPv6 パケットヘッダのオプションをログに記録する。
.SS MARK
パケットに関連づけられた netfilter の mark 値を指定する。 \fBmangle\fP テーブルのみで有効である。
.TP
\fB\-\-set\-mark \fP\fImark\fP
.SS REJECT
マッチしたパケットの応答としてエラーパケットを送信するために使われる。
エラーパケットを送らなければ、 \fBDROP\fP と同じであり、TARGET を終了し、
ルールの検討を終了する。 このターゲットは、 \fBINPUT\fP, \fBFORWARD\fP,
\fBOUTPUT\fP チェインと、これらのチェインから呼ばれる ユーザー定義チェイン
だけで有効である。以下のオプションは、返されるエラーパケットの特性を
制御する。
.TP
\fB\-\-reject\-with \fP\fItype\fP
type として指定可能なものは
.nf
\fBicmp6\-no\-route\fP
\fBno\-route\fP
\fBicmp6\-adm\-prohibited\fP
\fBadm\-prohibited\fP
\fBicmp6\-addr\-unreachable\fP
\fBaddr\-unreach\fP
\fBicmp6\-port\-unreachable\fP
\fBport\-unreach\fP
.fi
.\" .SS TOS
.\" This is used to set the 8-bit Type of Service field in the IP header.
.\" It is only valid in the
.\" .B mangle
.\" table.
.\" .TP
.\" .BI "--set-tos " "tos"
.\" You can use a numeric TOS values, or use
.\" .br
.\" iptables -j TOS -h
.\" .br
.\" to see the list of valid TOS names.
.\" .SS MIRROR
.\" This is an experimental demonstration target which inverts the source
.\" and destination fields in the IP header and retransmits the packet.
.\" It is only valid in the
.\" .BR INPUT ,
.\" .B FORWARD
.\" and
.\" .B PREROUTING
.\" chains, and user-defined chains which are only called from those
.\" chains. Note that the outgoing packets are
.\" .B NOT
.\" seen by any packet filtering chains, connection tracking or NAT, to
.\" avoid loops and other problems.
.\" .SS SNAT
.\" This target is only valid in the
.\" .B nat
.\" table, in the
.\" .B POSTROUTING
.\" chain. It specifies that the source address of the packet should be
.\" modified (and all future packets in this connection will also be
.\" mangled), and rules should cease being examined. It takes one option:
.\" .TP
.\" .BR "--to-source " "\fIipaddr\fP[-\fIipaddr\fP][:\fIport\fP-\fIport\fP]"
.\" which can specify a single new source IP address, an inclusive range
.\" of IP addresses, and optionally, a port range (which is only valid if
.\" the rule also specifies
.\" .B "-p tcp"
.\" or
.\" .BR "-p udp" ).
.\" If no port range is specified, then source ports below 512 will be
.\" mapped to other ports below 512: those between 512 and 1023 inclusive
.\" will be mapped to ports below 1024, and other ports will be mapped to
.\" 1024 or above. Where possible, no port alteration will occur.
.\" .SS DNAT
.\" This target is only valid in the
.\" .B nat
.\" table, in the
.\" .B PREROUTING
.\" and
.\" .B OUTPUT
.\" chains, and user-defined chains which are only called from those
.\" chains. It specifies that the destination address of the packet
.\" should be modified (and all future packets in this connection will
.\" also be mangled), and rules should cease being examined. It takes one
.\" option:
.\" .TP
.\" .BR "--to-destination " "\fIipaddr\fP[-\fIipaddr\fP][:\fIport\fP-\fIport\fP]"
.\" which can specify a single new destination IP address, an inclusive
.\" range of IP addresses, and optionally, a port range (which is only
.\" valid if the rule also specifies
.\" .B "-p tcp"
.\" or
.\" .BR "-p udp" ).
.\" If no port range is specified, then the destination port will never be
.\" modified.
.\" .SS MASQUERADE
.\" This target is only valid in the
.\" .B nat
.\" table, in the
.\" .B POSTROUTING
.\" chain. It should only be used with dynamically assigned IP (dialup)
.\" connections: if you have a static IP address, you should use the SNAT
.\" target. Masquerading is equivalent to specifying a mapping to the IP
.\" address of the interface the packet is going out, but also has the
.\" effect that connections are
.\" .I forgotten
.\" when the interface goes down. This is the correct behavior when the
.\" next dialup is unlikely to have the same interface address (and hence
.\" any established connections are lost anyway). It takes one option:
.\" .TP
.\" .BR "--to-ports " "\fIport\fP[-\fIport\fP]"
.\" This specifies a range of source ports to use, overriding the default
.\" .B SNAT
.\" source port-selection heuristics (see above). This is only valid
.\" if the rule also specifies
.\" .B "-p tcp"
.\" or
.\" .BR "-p udp" .
.\" .SS REDIRECT
.\" This target is only valid in the
.\" .B nat
.\" table, in the
.\" .B PREROUTING
.\" and
.\" .B OUTPUT
.\" chains, and user-defined chains which are only called from those
.\" chains. It alters the destination IP address to send the packet to
.\" the machine itself (locally-generated packets are mapped to the
.\" 127.0.0.1 address). It takes one option:
.\" .TP
.\" .BR "--to-ports " "\fIport\fP[-\fIport\fP]"
.\" This specifies a destination port or range of ports to use: without
.\" this, the destination port is never altered. This is only valid
.\" if the rule also specifies
.\" .B "-p tcp"
.\" or
.\" .BR "-p udp" .
であり、適切な IPv6\-ICMP エラーメッセージを返す (\fBport\-unreach\fP がデフォルトである)。 さらに、TCP
プロトコルにのみマッチするルールに対して、オプション \fBtcp\-reset\fP を使うことができる。 このオプションを使うと、TCP RST
パケットが送り返される。 主として \fIident\fP (113/tcp) による探査を阻止するのに役立つ。 \fIident\fP による探査は、壊れている
(メールを受け取らない) メールホストに メールが送られる場合に頻繁に起こる。
.SH 返り値
いろいろなエラーメッセージが標準エラーに表示される。 正しく機能した場合、終了コードは 0 である。
不正なコマンドラインパラメータによりエラーが発生した場合は、 終了コード 2 が返される。 その他のエラーの場合は、終了コード 1 が返される。
.SH バグ
バグ? バグって何? ;\-) えーと…、sparc64 ではカウンター値が信頼できない。
.SH "IPCHAINS との互換性"
\fBip6tables\fP は、Rusty Russell の ipchains と非常によく似ている。 大きな違いは、チェイン \fBINPUT\fP と
\fBOUTPUT\fP が、それぞれローカルホストに入ってくるパケットと、 ローカルホストから出されるパケットのみしか調べないという点である。
よって、全てのパケットは 3 つあるチェインのうち 1 つしか通らない (ループバックトラフィックは例外で、INPUT と OUTPUT
チェインの両方を通る)。 以前は (ipchains では)、 フォワードされるパケットが 3 つのチェイン全てを通っていた。
.PP
.\" .PP The various forms of NAT have been separated out;
.\" .B iptables
.\" is a pure packet filter when using the default `filter' table, with
.\" optional extension modules. This should simplify much of the previous
.\" confusion over the combination of IP masquerading and packet filtering
.\" seen previously. So the following options are handled differently:
.\" .br
.\" -j MASQ
.\" .br
.\" -M -S
.\" .br
.\" -M -L
.\" .br
その他の大きな違いは、 \fB\-i\fP で入力インターフェース、 \fB\-o\fP で出力インターフェースを指定し、 ともに \fBFORWARD\fP
チェインに入るパケットに対して指定可能な点である。 ip6tables では、その他にもいくつかの変更がある。
.SH 関連項目
\fBip6tables\-save\fP(8), \fBip6tables\-restore(8),\fP \fBiptables\fP(8),
\fBiptables\-save\fP(8), \fBiptables\-restore\fP(8).
.P
パケットフィルタリングについての詳細な iptables の使用法を
説明している packet\-filtering\-HOWTO。
NAT について詳細に説明している NAT\-HOWTO。
標準的な配布には含まれない拡張の詳細を 説明している
netfilter\-extensions\-HOWTO。
内部構造について詳細に説明している netfilter\-hacking\-HOWTO。
.br
\fBhttp://www.netfilter.org/\fP を参照。
.SH 作者
Rusty Russell は、初期の段階で Michael Neuling に相談して iptables を書いた。
.PP
Marc Boucher は Rusty に iptables の一般的なパケット選択の考え方を勧めて、 ipnatctl を止めさせた。
そして、mangle テーブル・所有者マッチング・ mark 機能を書き、いたるところで使われている素晴らしいコードを書いた。
.PP
James Morris が TOS ターゲットと tos マッチングを書いた。
.PP
Jozsef Kadlecsik が REJECT ターゲットを書いた。
.PP
Harald Welte が ULOG ターゲット・TTL マッチングと TTL ターゲット・ libipulog を書いた。
.PP
Netfilter コアチームは、Marc Boucher, Martin Josefsson, Jozsef Kadlecsik, James
Morris, Harald Welte, Rusty Russell である。
.PP
ip6tables の man ページは、Andras Kis\-Szabo によって作成された。 これは Herve Eychenne
<rv@wallfire.org> によって書かれた iptables の man ページを元にしている。
.\" .. and did I mention that we are incredibly cool people?
.\" .. sexy, too ..
.\" .. witty, charming, powerful ..
.\" .. and most of all, modest ..
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