1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695
|
.\"/* Copyright 1999 Bjorn Ekwall <bj0rn@blox.se>
.\" This program is distributed according to the Gnu General Public License.
.\" See the file COPYING in the base distribution directory
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2000 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Thu 12 Oct 2000 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\" Updated Sun 28 Jan 2001 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
.\" Updated Sun 6 Jan 2002 by NAKANO Takeo
.\"
.TH MODULES.CONF 5 "07 December 1999"
.UC 4
.SH 名前
modules.conf \- カーネルモジュールのロードに対する設定ファイル
.hy 0
.SH 説明
.BR modprobe (8)
(および
.BR depmod (8))
の動作は、設定ファイル
.B /etc/modules.conf
によって変更できる (このファイルは無くてもよい)。
.PP
設定ファイルは行単位で解釈される。
.br
全ての空行と、'#' 文字以降の行末までは無視される。
.br
行末が '\e' になっている行は次の行に継続する。
.br
残りは指定行 (directive) であり、
すべて以下のフォーマットのいずれかに従う:
.sp
.nf
[add] above module module_list
alias alias_name result
[add] below module module_list
define VARIABLE WORD
depfile=A_PATH
else
elseif EXPRESSION
endif
if EXPRESSION
include PATH_TO_CONFIG_FILE
insmod_opt=GENERIC_OPTIONS_TO_INSMOD
install module command ...
keep
[add] options module MODULE_SPECIFIC_OPTIONS
path=A_PATH
path[TAG]=A_PATH
generic_stringfile=A_PATH
pcimapfile=A_PATH
isapnpmapfile=A_PATH
usbmapfile=A_PATH
parportmapfile=A_PATH
ieee1394mapfile=A_PATH
pnpbiosmapfile=A_PATH
[add] probe name module_list
[add] probeall name module_list
prune filename
post-install module command ...
post-remove module command ...
pre-install module command ...
pre-remove module command ...
remove module command ...
persistdir directory_name
.fi
.PP
各指定行に与える引数の解釈では、シェルのメタキャラクタが有効になる。
すなわち、ワイルドカードやコマンドのバッククォートといった、
シェルでの技が利用できる。
.sp
.nf
path[misc]=/lib/modules/1.1.5?/local
path[net]=/lib/modules/`uname \-r`/net
.fi
.sp
.B 危険:
ユーザーが指定した入力にシェル展開を適用するのは
大きなセキュリティ上のリスクがある。
modutils は信頼できるデータに対してのみシェルコマンドのメタ展開を行う。
基本的にこれは設定ファイルのデータのみを展開することを意味する。
modutils では、ユーザーは modprobe を (自分自身の設定ファイルを指定して)
root 権限で実行することはできない、と仮定している。
ユーザーからの入力を指定して modutils を root 権限で起動するプログラム
(カーネルを含む) は、正確に一つだけのユーザー入力パラメータを渡し、
かつセーフモードに設定しないと、ローカルで root を奪取される危険がある。
セーフモードの詳細については
.I modprobe
を参照のこと。
.PP
各指定は複数回繰り返してもよい。
指定によっては、前に
.I add
を置くこともできる。これがないと、指定した module_list が以前の
module_list を置き換えるが、
これがあると module_list が以前の module_list に\fB追加される\fP。
.SH 記法 (SEMANTICS)
.B A_PATH
はターゲットへの完全なパス名である。
.I \`uname \-r\`
や
.I \`kernelversion\`.
といったシェルのメタキャラクタを
.B A_PATH
に用いてもよい。
.br
これらの 2 つのコマンドは、
.RB ( modprobe " や " depmod
のような) ユーティリティの内部でも、
現在のカーネルのリリースとバージョン (それぞれ 2.2.3 や 2.2 など)
を表すものとして認識されている。
.PP
.B WORD
は空白文字以外からなるシーケンスである。
.\"NAKANO 原文は if -> of の typo だろう。
もし ' や " や ` が文字列にあると、
対応する ', ", ` にマッチするまでの全ての文字 (空白文字も)
がその文字列に含まれることになる。
全ての
.B WORD
は、その後メタキャラクタのルールにしたがって展開される。
.\"NAKANO w.r.t は with regard to かなあ?
展開した結果が二つ以上のワードになった場合は、
結果のうち最初のワードだけが用いられる。
.PP
EXPRESSION は以下のいずれかである。
.TP
.I "WORD compare_op WORD"
compare_op は ==, !=, <, <=, >=, > のいずれかである。
両 WORD が文字列として比較される。
.TP
.I "\-n WORD compare_op WORD"
compare_op は ==, !=, <, <=, >=, > のいずれかである。
両 WORD が数値として比較される。
.TP
.I WORD
WORD の展開に失敗するか、
展開した結果が "0" (zero), "false", "" (empty)
のいずれかであれば、展開結果の値は FALSE となる。
それ以外の場合は展開結果の値は TRUE となる。
.TP
.I "\-f FILENAME"
FILENAME が存在するかどうかのテスト。
.TP
.I \-k
"autoclean" が有効になっているかどうか (すなわちカーネルから呼ばれたかどうか)
のテスト。
.TP
.I "! EXPRESSION"
式の否定も式である。
.SH 文法 (SYNTAX)
以下に有効な指定について説明する。
.TP
.I "define VARIABLE WORD"
.I putenv("VARIABLE=WORD")
を実行する。この指定は変数の作成・変更のいずれも行える。
変数は環境に作られるので、
現在のセッションで実行される全てのコマンドから利用できる。
.TP
.I "depfile=A_PATH"
依存関係ファイルへのパス。
これは
.B depmod
によって作成され、
.B modprobe
によってモジュールとその依存モジュールを探すために利用される。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "if EXPRESSION"
式
.I EXPRESSION
が
.B TRUE
と解釈されたら、
.IR else ", " elseif ", " endif
のいずれかにマッチするまでの全ての指定行が実行される。
.B FALSE
と解釈されたら、それらの指定行は無視される。
.I if
行は、内部の最大値である 20 までネストできる。
.br
注意:
.B path
指定行を条件式内部で処理することは避けて欲しい。
.B modprobe
には「賢い頭脳」が組み込まれているので、
.B path
指定行の条件処理は、単に混乱を生むだけである。ほんとです。
.TP
.I "else"
これより前での
.IR if " または " elseif
指定行での式の評価が
.B FALSE
であり、
.I else
があれば、ここまでの指定行は無視され、
これ以降
.I endif
までの指定行が処理される。
.TP
.I "elseif EXPRESSION"
これより前に置かれた
.IR if " または " elseif
での式評価の結果が
.B FALSE
で、ここでの式評価の結果が
.B TRUE
であれば、次に
.IR elseif ", " else ", " endif
のいずれかが現れるまでの指定行が処理される。
.TP
.I "endif"
これは設定ファイルにおける条件処理を制御する
.IR if ", " elseif ", " else
のチェインを終了させる。
.sp
.nf
if EXPRESSION
any config lines
elseif EXPRESSION
any config lines
else
any config lines
endif
.fi
.sp
.IR else " と " elseif
は無くてもよい。
.TP
.I "include PATH_TO_CONFIG_FILE"
別々のプラットフォームや設定を一つの設定ファイルで扱うのは、
非常に複雑になる場合がある。
.I if
の条件によって
.I include
指定行を用いれば、この取り扱いは簡単になる。
.TP
.I "insmod_opt=GENERIC_OPTIONS_TO_INSMOD"
insmod に (他では指定できないような) 特殊なオプションが必要な場合は、
このオプションで起動の度にそれらを追加することが可能である。
特殊な状況を除いて、
通常は insmod の標準的なデフォルトのオプションを変更する必要はない。
.TP
.I "keep"
このワードが
.B path
の記述を含む行の\fB前に\fP置かれた場合は、
デフォルトのパスのセットは保存され、それに追加される。
これがない場合の通常の振舞いでは、
パスのセットが設定ファイルで\fB置き換え\fPられる。
.TP
.I "path=A_PATH"
.TP
.I "path[TAG]=A_PATH"
.B A_PATH
引数はモジュールを探すディレクトリの追加分を指定する。
.B path
指定行は、オプションのタグをとることができる。
これはそのモジュールの目的に関する情報を多少なりとも示し、
また
.B modprobe
の動作をいくらか自動化する。
この "path" キーワードに追加されるタグは角括弧 [] で括られる。
タグがない場合は、 "misc" タグが指定されたかのように動作する。
.br
非常に有用なタグとして、
.B boot
がある。これはブート時にロードしなければならないモジュールを
保有しているすべてのディレクトリをマークするために利用できる。
.br
なお
.B keep
指定行を使えば、
.B path
指定行によるデフォルトのパスの置き換えを防ぐことができる。
.TP
.I "generic_stringfile=A_PATH"
これは generic_string ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、モジュールからの文字列情報が必要な
インストールスクリプトが利用する。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "pcimapfile=A_PATH"
これは pcimap ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
pci デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "isapnpmapfile=A_PATH"
これは isapnpmap ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
ISA PNP デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "usbmapfile=A_PATH"
これは usbmap ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
USB デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "parportmapfile=A_PATH"
これは parportmap ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
parport デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "ieee1394mapfile=A_PATH"
これは ieee1394map ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
ieee1394 デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "pnpbiosmapfile=A_PATH"
これは pnpbiosmap ファイルへのパスである。このファイルは
.B depmod
によって作成され、インストールスクリプトが
pnpbios デバイスをサポートするモジュールを検索する際に用いられる。
通常はデフォルトの値を用いるべきである。以下を参照のこと。
.TP
.I "alias alias_name result"
"alias" 指定行はモジュールに別名をつけるために用いる。
/etc/modules.conf に
.sp
.nf
alias iso9660 isofs
.fi
.sp
のような行があれば、実際にはそのようなモジュールがなくても
.B "modprobe iso9660"
のように書くことができるようになる。
.br
なお
.sp
.nf
alias some_module off
.fi
.sp
という行は、modprobe にそのモジュールのロード要求を無視させる。
また
.sp
.nf
alias some_module null
.fi
.sp
というエイリアスは、some_module への要求を常に成功させるが、
しかし実際にはそのモジュールはインストールされない。
これは
.I above
や
.I below
指定行で作成されるスタックのベースとして利用できる。
.IP
.I alias
指定のレベルは深くなっても良い
(訳注: alias の alias の alias... としてかまわない)。
全てのエイリアスは、
実際に物理的に存在しているモジュールを探すべく、再帰的に展開される。
エイリアスの実際の深さの限界は、おおよそ 1000 程度になっている。
これは以下のようなループを検知するためである。
.sp
.nf
alias a b
alias b a
.fi
.sp
.I alias
マッピングの最終的な結果がいずれのモジュールにもマッチしなければ、
modprobe はその結果に probe と probeall をマップする。
これらも成功しなければ、そのモジュールは見付からなかったことになる。
したがって以下のような指定は気が利いていると言える (devfs より)。
.\"NAKANO 最後の文、意味わかってません。
.sp
.nf
alias /dev/sg* /dev/sg
probeall /dev/sg scsi-hosts sg
.fi
.sp
.ne 7
モジュール A が実際に存在する場合にも、モジュール A をモジュール B への
エイリアスとしてマップすることはできる。
しかしこれは誤解の元であるので\fB推奨できない\fP。
歴史的な理由から、カーネルのサウンドシステムには
sound.o というモジュールがある。しかしサウンドの開発者たちも、
sound をユーザサウンドカード用モジュールへのエイリアスとしたい、
すなわち "alias\ sound\ sb" としたいことがあるかもしれない。
この要求をサポートし、
なおかつ「オプションをエイリアスに与えることが可能」
という定められた動作を維持するために、
modprobe はモジュール名のエイリアス展開を、
その名前が modules.dep に見付かった場合には行わない
(見付からなければ展開する)。
これはエイリアスと実際のモジュールのあり得る全ての組み合わせに対して
期待された動作をするとは限らないので、
実際に存在するモジュールと同じ名前へのエイリアスは避けるべきなのである。
.TP
.I "[add] probe name module_list"
.TP
.I "[add] probeall name module_list"
これらの指定行は
.I name
が
.B modprobe
のコマンドラインで要求されたモジュール名である場合に限って利用できる。
効果としては、
.I name
への要求があると、 module_list にあるモジュールが、
指定の順序で試される。二つの指定行の違いは、
.I probe
はモジュールの挿入が一度成功すればそこで試行を終了するのに対して、
.I probeall
はリストの最後まで続ける点にある。
終了ステータスは、いずれかのモジュールのインストールに
成功したかどうかを反映する。
.I add
が前に付加されると、新しいリストを前のリストに置き換えるのではなく追加する。
.TP
.I "prune filename"
インストールされているカーネルに対するモジュールディレクトリのトップには、
モジュールではないファイルがおかれている。
これらには modules.dep,
modules.generic_string, modules.pcimap, modules.isapnpmap,
modules.usbmap, modules.parportmap, modules.ieee1394map,
modules.pnpbiosmap のほか、
カーネルソースツリーへのビルド用 symlink など、インストールプロセスが
ビルドツリーから保存しておきたいと考えたファイルが含まれる。
これらに対して
.B depmod
が "not an ELF file" という警告を発するのをやめさせるには、
これらのモジュールでないファイルが prune リストに入っていなければならない。
.B depmod
は組み込みの prune リストを持っており、これにはいかなるカーネルビルドに
おいても存在するファイルが含まれているので、削除することはできない。
自分のファイルをこのモジュールディレクトリのトップに追加したら、
各
.I filename
に対して
.I prune
宣言を加えると良い。
\fB注意\fP: prune リストは
.I path
のトップディレクトリをスキャンするとき、
かつそのディレクトリが標準的なサブディレクトリ名リスト以下、
高々一つのサブディレクトリしか含まない場合にしか
(すなわちカーネルのインストールでビルドされた
トップディレクトリのように見える場合にしか) 参照されない。
.\"NAKANO と言うことを言っていると思うのだけれど...
.I prune
リストは
.I path
のサブディレクトリには効力を持たない。
.TP
.I "[add] options [-k] module [MODULE_SPECIFIC_OPTIONS]"
エイリアスされた名前も含め、すべてのモジュール名はそれぞれ固有の
.I options
指定行を持つことができる。
エイリアスに対して指定されたオプションは、
より「基本的な」名前に対して指定されたオプションよりも高い優先度を持つ。
このルールは
.I options
指定行の衝突を解決する際に利用される。
コマンドラインで指定されたオプションは、最も高い優先度を持つ。
モジュール名の前に
.I \-k
があると、たとえ
.B modprobe
が autoclean オプション
.I \-k
で実行されていた場合でも、モジュールは autoclean されなくなる。
.I add
が前に付加されると、新しいリストを前のリストに置き換えるのではなく追加する。
.I alias
の結果が実際のモジュールでなければ、その
.I alias
のチェーンによって構成された
.I options
は、probe[all] を呼ぶ前に捨てられる。
.I MODULE_SPECIFIC_OPTIONS
のどれかにシェルにとって特別な文字 (スペース・コンマ・括弧)
が含まれている場合には、そのオプションは '"..."'
で括らなければならない。 '' は
modules.conf の内部でオプションを区切り、 "" は
オプションがシェルに渡されるときにそれを区切る。以下に例を示す。
.sp
.nf
abc='"def,ghi jkl (xyz)"'
.fi
.sp
.TP
.I "[add] above module module_list"
この指定行は、あるモジュールのモジュールスタックの上に
他のモジュールセットを "pull in" するのに利用できる。
結果は
.BR lsmod (8)
コマンドの出力で見ることができる。
.I above
指定行は依存関係が
.B modules.dep
ファイルには記述できないほど複雑なような状況下で有用である。
これは
.I post-install
および
.I pre-remove
指定行の最適化された場合であるとみなすことができる。
モジュールのインストールに失敗しても、
.B modprobe
の終了ステータスには影響しないことに注意。
.I add
が前に付加されると、新しいリストを前のリストに置き換えるのではなく追加する。
.TP
.I "[add] below module module_list"
この指定行は、あるモジュールのモジュールスタックの下に
他のモジュールセットを "push" するのに利用できる。
結果は
.BR lsmod (8)
コマンドの出力で見ることができる。
.I below
指定行は依存関係が
.B modules.dep
ファイルには記述できないほど複雑なような状況下で有用である。
これは
.I pre-install
および
.I post-remove
指定行の最適化された場合であるとみなすことができる。
モジュールのインストールに失敗しても、
.B modprobe
の終了ステータスには影響しないことに注意。
.I add
が前に付加されると、新しいリストを前のリストに置き換えるのではなく追加する。
.PP
以下の指定行はモジュールのロード・アンロードの際に
特定のコマンドを実行したい場合に利用できる (指定しなくてもよい)。
エイリアスされたモジュール名に対してもこれらの指定は可能で、
エイリアス展開後のモジュール名に対する指定が他にあれば、
それらとともに適切な順序で実行される。
.TP
.I "pre-install module command"
指定したモジュールをインストールする前に
.I command
を実行する。
.I below
指定行も参照のこと。
.TP
.I "install module command"
指定したモジュールをインストールする際に、デフォルトの
.B insmod
ではなく
.I command
を実行する。
.TP
.I "post-install module command"
指定したモジュールをインストールした後に
.I command
を実行する。
.I above
指定行も参照のこと。
.TP
.I "pre-remove module command"
指定したモジュールを削除する前に
.I command
を実行する。
.I above
指定行も参照のこと。
.TP
.I "remove module command"
指定したモジュールを削除する際に、デフォルト (組み込み) の
.B rmmod
ではなく
.I command
を実行する。
.TP
.I "post-remove module command"
指定したモジュールを削除した後に
.I command
を実行する。
.I below
指定行も参照のこと。
.TP
.I "persistdir\fR=directory_name\fI"
.B rmmod
が永続モジュールパラメータを含むモジュールを削除する時、
(おそらく) 修正されたパラメータを
.I directory_name
の下に保存する。
.B modprobe
が永続モジュールパラメータを含むモジュールをロードする時、
以前の値を
.I directory_name
の下から探す。
.I persistdir
はモジュールがロードされた時に読み込み可能で、
モジュールがアンロードされた時に書き込み可能でなければならない。
デフォルト値は /var/lib/modules/persist である。
多くの Linux ディストリビューションはファイルシステムをマウントする前に
モジュールをロードするが、これは永続データに関する問題を引き起こすかもしれない。
/var が別のパーティションにあって、モジュールがロードされてからマウントされる場合、
.B insmod
は永続データを読み込めない。
/var が別のパーティションにある場合には、二つの選択肢がある。
.IP "" 8
1)
.I persistdir
にルートパーティションのディレクトリ、
例えば /lib/modules/persist を指定する。
これは
.B rmmod
が実行されるときにルートパーティションが書き込み可能であることを仮定している。
.IP "" 8
2)\ ファイルシステム関係のモジュールを全て最初にロードし、
/var パーティションをマウントし、それから残りのモジュールをロードする。
これはファイルシステムに永続データがないことを仮定している。
.PP
.SH デフォルトの設定
設定ファイル '/etc/modules.conf' がない場合や、
あるいは指定行の上書き変更がない場合には、
以下のデフォルトが用いられる。
.sp
.nf
depfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.dep
generic_stringfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.generic_string
pcimapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.pcimap
isapnpmapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.isapnpmap
usbmapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.usbmap
parportmapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.parportmap
ieee1394mapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.ieee1394map
pnpbiosmapfile=/lib/modules/`uname \-r`/modules.pnpbiosmap
path[boot]=/lib/modules/boot
path[toplevel]=/lib/modules/`uname \-r`
path[toplevel]=/lib/modules/`kernelversion`
path[toplevel]=/lib/modules/default
path[toplevel]=/lib/modules
persistdir=/var/lib/modules/persist
.fi
.sp
.I alias
と
.I options
指定行に対しても一連のデフォルト設定がある。
このセットは継続的に拡張されているので、ここにはリストしない。
(現在の) デフォルトのセットは、
.B /etc/modules.conf
ファイルがないときに
.B "modprobe \-c"
コマンドを実行すれば閲覧できる。
.PP
全ての
.I options
指定行は、以下のようにモジュールに必要なオプションを指定する。
.sp
.nf
modprobe de620 bnc=1
.fi
.sp
これらのオプションは
.B /etc/modules.conf
ファイルに与えられているオプションと、
.B modprobe
のコマンドラインによって上書きされる。
.PP
エイリアスされたモジュールにも
.I options
指定行は (されていないモジュールと) 同じように使うことができる。
これは例えばダミーのモジュールに便利である。
.sp
.nf
alias dummy0 dummy
options dummy0 \-o dummy0
.fi
.SH 別の設定ファイル
歴史的な理由から、もし /etc/modules.conf が存在しないと、
modutils は代わりに /etc/conf.modules を読む。
しかしこの古い名前の利用は推奨できない。
/etc/modules.conf に置き換えるべきである。
このバージョンの modutils では、
/etc/conf.modules があると警告メッセージを発する。
以降のバージョンではエラーメッセージを出して
モジュールのロードを行わないことになるだろう。
.SH 関連項目
.BR depmod (8),
.BR modprobe (8),
.BR insmod (8)
.SH 著者
.nf
Bjorn Ekwall <bj0rn@blox.se>
Keith Owens <kaos@ocs.com.au>
.fi
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