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.\" @(#)timed.8 6.7 (Berkeley) 5/11/93
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.\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO
.\" all rights reserved.
.\" Translated Sun Jan 14 21:16:31 JST 2001
.\" by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
.\"
.Dd May 11, 1993
.Dt TIMED 8
.Os "Linux NetKit (0.17)"
.Sh 名前
.Nm timed
.Nd タイムサーバデーモン
.Sh 書式
.Nm timed
.Op Fl M
.Op Fl t
.Op Fl d
.Op Fl i Ar network
.Op Fl n Ar network
.Op Fl F Ar host1 host2 ...
.Sh 説明
これはタイムサーバデーモンであり、
通常はブート時に
.Xr rc 8
ファイルから起動される。
このサーバは、ホストの時刻と、
ローカルエリアネットワーク内で
.Nm timed 8
を実行している他のホストの時刻を同期させる。
これらのタイムサーバは、マシンの時刻を遅らせたり進ませたりすることで、
マシンの時刻を平均ネットワーク時刻にする。
平均ネットワーク時刻は、
.Tn ICMP
タイムスタンプリクエストメッセージを使って、
時刻差を計測することにより計算される。
.Pp
.Nm timed
が提供するサービスは、マスタースレーブの考えに基づいている。
.Xr timed 8
がマシンで起動されると、マスターにネットワーク時刻を問い合わせ、
ホストの時刻をその時刻に合わせる。
その後、マスターが定期的に送る同期メッセージを受け取り、
ホスト時刻に必要な修正を加えるために
.Xr adjtime 2
を呼び出す。
.Pp
このサーバは、
日付を大域的に設定するために
.Xr date 1
と通信し、
timed 制御プログラムである
.Xr timedc 8
とも通信する。
マスターとして実行されているマシンがクラッシュすると、
スレーブは、
.Fl M
フラグで実行されているスレーブの中から、新しいマスターを選ぶ。
.Fl M
や
.Fl F
フラグなしで実行されている
.Nm timed
を実行しているマシンはスレーブのままである。
.Fl t
フラグを指定した場合、
.Nm timed
は、受信したメッセージをファイル
.Pa /var/log/timed.log
の中でトレースするようになる。
トレースの有効・無効は、
.Xr timedc 8
プログラムを使って切替えることができる。
.Fl d
フラグは、このデーモンをデバッグするためのものである。
このフラグを指定した場合、デーモンをバックグラウンドにさせない。
通常
.Nm timed
は、接続されている各ネットワークのマスタータイムサーバをチェックする。
ただし、以下で説明するオプションで変更されている場合は例外である。
.Nm timed
は、見付けた最初のマスターサーバに対して、同期サービスを要求する。
その時点でマスターサーバが接続されているネットワークで検知できない場合、
.Fl M
フラグを指定すると、
同期サービスをそのネットワークに提供することが許可される。
このようなサーバは、トップレベルマスターが計算した時間を提供する。
.Fl n
フラグは、その後にホストが接続されているネットワーク名
.Ns ( Xr networks 5
を参照) を続けることにより、
プログラムが決定するネットワークアドレスのデフォルトの選択を上書きする。
.Fl n
フラグが表れる度に、そこで指定されているネットワーク名は、
有効なネットワークのリストに追加される。
他のネットワークは無視される。
.Fl i
フラグは、その後にホストが接続されているネットワーク名
.Ns ( Xr networks 5
を参照) を続けることにより、
プログラムが決定するネットワークアドレスのデフォルトの選択を上書きする。
.Fl i
フラグが表れる度に、そこで指定されているネットワーク名は、
無視するネットワークのリストに追加される。
他のネットワークはタイムデーモンによって使われる。
.Fl n
と
.Fl i
フラグを同時に使うと、何も意味を持たなくなる。
.Pp
.Nm timed
は、接続されている各ネットワーク上のマスタータイムサーバをチェックする。
ただし、上で説明した
.Fl n
と
.Fl i
オプションで変更されている場合は例外である。
2 つ以上のネットワークでマスターサーバが見つかった場合、
「スレーブ」となるべきネットワークを選択する。
そして、定期的に各ネットワークでマスターが消えたかどうかをチェックする。
.Pp
マシンの同期をとるための 1 つの方法として、
NTP デーモンを用いてマシンの時刻を
遠距離の標準時刻やラジオ受信機の時刻に同期させ、
かつ、信頼できるマシンが自分自身のみであることを
timed デーモンに
.Fl F Ar hostname
によって通知する、といったものがある。
.Pp
カーネルによるシステムコンソールへのメッセージ出力は、
割り込みを禁止して行われる。
これは、メッセージが出力されている間は
システムのクロックが停止することを意味する。
ディスクやネットワークハードウェアに多くの問題を抱え、
その結果としてメッセージを出力するマシンは、
正確な時間を保持できない。
それぞれのメッセージは、出力される毎に 10ms 程度の時刻遅延を引き起こす。
タイムデーモンは、この結果を補正する。
.Pp
マシンが応答しないというシステムログメッセージは、
通常、そのクラッシュまたは電源が切れていることを意味する。
マシンが初期時刻設定時に応答に失敗してエラーが出るのは、
大抵の場合、「
.Dq マルチホーム
のマシン (ネットワークインターフェースが複数あるマシン) が
複数のネットワークでタイムマスターを探した後、
別のネットワークでスレーブになることを選択した」ということに関連している。
.Sh 警告
.Nm timed
や
.Xr ntp
といった複数のタイムデーモンが同じ時計を調整しようとした場合、
一時的に時刻がおかしくなる可能性がある。
.Nm
と別のタイムデーモンが同じマシンで稼働している場合、
.Fl F
フラグが指定されていることを確認すること。
このようにすれば、
.Nm timed
はローカルマシンの時計を調整しようとしなくなる。
.Pp
このプロトコルは、UDP/IP ブロードキャストに基づいたものである。
ブロードキャストの範囲内で TSP プロトコルを用いている
全てのマシンは、協調しあわなければならない。
ブロードキャストパケットが到達するマシンの間では、
.Fl F
フラグを使用する管理ドメインを 2 つ以上持つことはできない。
このルールに従わない場合は、通常、
.Dq 信頼できない
マシンに関連するエラーがシステムログに書き込まれる。
.Sh ファイル
.Bl -tag -width /var/log/timed.masterlog -compact
.It Pa /var/log/timed.log
timed のトレースファイル
.It Pa /var/log/timed.masterlog
マスター timed のログファイル
.El
.Sh 関連項目
.Xr date 1 ,
.Xr adjtime 2 ,
.Xr gettimeofday 2 ,
.Xr icmp 4 ,
.Xr timedc 8
.Rs
.%T "TSP: The Time Synchronization Protocol for UNIX 4.3BSD"
.%A R. Gusella
.%A S. Zatti
.Re
.Sh 履歴
.Nm
デーモンは
.Bx 4.3
で登場した。
.Sh 翻訳者謝辞
この man ページの翻訳にあたり、
FreeBSD jpman project <http://www.jp.freebsd.org/man-jp/>
による翻訳を参考にさせていただいた。
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