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.\" Copyright (C) 1998 David A. Hinds -- dahinds@users.sourceforge.net
.\" pcinitrd.8 1.13 2000/07/25 18:31:33
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2000 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Sun May 14 2000 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\" Updated Tue Oct 24 20:08:41 JST 2000
.\" by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
.\"
.TH PCINITRD 8 "2000/07/25 18:31:33" "pcmcia-cs"
.SH 名前
pcinitrd \- PCMCIA initrd RAM ディスクイメージを作成する
.SH 書式
.B pcinitrd
.RB [ -v ]
.RB [ -a ]
.RB [ --all ]
.RB [ "\-d\ "\c
.I alternate-root\c
]
.RB [ \-\-dir=\c
.I alternate-root\c
]
.RB [ "\-r\ "\c
.I kernel-release\c
]
.RB [ \-\-release=\c
.I kernel-release\c
]
.RB [ "\-s\ "\c
.I image-size\c
]
.RB [ \-\-size=\c
.I image-size\c
]
.RB [ -u ]
.RB [ --update ]
.I initrd-image
.RI [ "modules\ ..." ]
.SH 説明
.B pcinitrd
スクリプトは、
PCMCIA デバイス上に root ファイルシステムがある場合のブート用
initrd RAM ディスクイメージを作成する。
この initrd イメージは
ターゲットがブロックスペシャルデバイス (例:
.IR /dev/fd0 )
の場合は、 initrd イメージはそのデバイス上に作成される。
ターゲットが存在していない場合や通常のファイルだった場合は、
.B pcinitrd
はイメージファイルを "loopback" デバイスを用いて作成する。
.PP
モジュールは
.IR /lib/modules/[kernel-release]
からの相対パスで指定する。コア PCMCIA モジュール
.RI ( pcmcia/pcmcia_core
と
.IR pcmcia/ds )
はターゲットイメージに自動的にインストールされる。
他の各デバイス用のモジュールと
適切なソケットドライバ
.RI ( pcmcia/i82365.o
または
.IR pcmcia/tcic.o )
のモジュールとはコマンドラインにリストする必要がある。
あるいは
.B \-a
を指定すれば、入手可能な全ての PCMCIA ソケットドライバと
ブロックデバイスドライバとがイメージに入れられる。
initrd イメージにコピーしたい他のファイルをコマンドラインにリストしてもよい。
実行ファイルは
.I /bin
に、共有ライブラリは
.I /lib
に、デバイスファイルは
.I /dev
に、他の全てのファイルは
.I /etc
にインストールされる。
.PP
結果のイメージに入る起動スクリプト
.I linuxrc
は、それぞれのシステムにあわせてカスタマイズする必要がある。
このスクリプトには、通常の PCMCIA 起動スクリプトのように、
いくつかの変数定義 (例えば
.BR PCIC= ", " PCIC_OPTS ", " CORE_OPTS " など)"
が含まれる。
.I /etc/config.opts
ファイルも編集が必要かもしれない。
.IR linuxrc " または " config.opts
に行った全ての変更は、
.B pcinitd
を "update" モードで実行されていれば保存される。
.PP
作成される
.I linuxrc
の別の機能として、もし
.B DEBUG
変数がブートプロンプトで空白文字列以外に設定されると、
cardmgr は全ての状態メッセージをコンソールに表示し、
.I linuxrc
が実行されると、コンソールにシェルを起動する。
これは initrd の障害をデバッグする助けになるだろう。
ただ、普通の initrd 環境で使えるコマンドはほとんどないが。
.SH オプション
.TP
.B \-v
詳細表示モード。ファイルがコピーされるたびに表示する。
.TP
\fB\-a\fR, \fB\-\-all\fR
全てのソケットドライバとブロック形式の
PCMCIA デバイスドライバをインストールする。
メモリーカード・ SCSI カード・固定ディスクドライバなどもインストールされる。
これはパッケージ管理者向けのものである。
.TP
\fB\-d\fI alternate-root\fR, \fB\-\-dir=\fIalternate-root\fR
initrd イメージに追加する各ファイルを検索するディレクトリツリーを別に指定する。
これはインストールフロッピーやレスキューフロッピーからブートした後に
.B pcinitrd
を実行する場合に便利である。
.TP
\fB\-r\fI kernel-release\fR, \fB\-\-release=\fIkernel-release\fR
モジュールを
.I /lib/modules
から探す際に用いるカーネルのリリース番号 (例: 2.0.28) を指定する。
デフォルトは現在実行しているカーネルのリリース番号である。
.TP
\fB\-s\fI image-size\fR, \fB\-\-size=\fIimage-size\fR
ターゲットのファイルやデバイスに作成するファイルシステムのサイズを
1k ブロック単位で指定する。デフォルトは 2400。
.TP
\fB\-u\fR, \fB\-\-update\fR
更新モード:
initrd イメージに含まれる
.B cardmgr
と全てのカーネルモジュールを更新する。しかし他のファイルは変更しない。
.SH 著者
David Hinds \- dahinds@users.sourceforge.net
.SH 関連項目
.BR pcmcia (5),
.BR cardmgr (8),
.BR lilo (8)
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