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.\" Japanese Version Copyright (c) 1997-2000 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Thu Nov 3 1997 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\" Updated & Modified Thu 19 Oct 2000 by NAKANO Takeo
.\" Updated & Modified Wed May 5 16:10:26 JST 2004
.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
.\" Updated & Modified Sat May 7 00:26:26 JST 2005 by Yuichi SATO
.\"
.TH LOSETUP 8 "2003-07-01" "Linux" "MAINTENANCE COMMANDS"
.SH 名前
losetup \- loop デバイスの設定と制御を行う
.SH 書式
.ad l
情報を取得する:
.sp
.in +5
.B losetup
.I loop_device
.sp
.in -5
loop を削除する:
.sp
.in +5
.B "losetup \-d"
.I loop_device
.sp
.in -5
使用されていない最初 loop デバイスの名前を表示する:
.sp
.in +5
.B "losetup \-f"
.sp
.in -5
loop デバイスを設定する:
.sp
.in +5
.B losetup
.RB [{\-e | \-E}
.IR encryption ]
.RB [ \-o
.IR offset ]
.RB [ \-p
.IR pfd ]
.in +8
.RB { \-f | \fIloop_device\fP }
.I file
.in -13
.ad b
.SH 説明
.B losetup
は loop デバイスを通常のファイルやブロックデバイスと接続/切断したり、
loop デバイスへの問い合わせを行うために用いられる。
引き数として
.I loop_device
が与えられた場合に限り、対応する loop デバイスの状態が表示される。
.SS "暗号化"
.B \-E
または
.B \-e
オプションのいずれか 1 つにより、
(暗号化・復号化やその他の目的で使う) 変換関数を指定することができる。
使いたい暗号化機能を指定する 2 つの仕組みがある。
番号で指定する方法と名前で指定する方法である。
暗号化機能を番号で指定する場合、
Linux カーネルがその番号の暗号化機能を知っていることを
確認しておかなければならない。
この暗号化機能は、たぶんカーネルへのパッチで提供される。
常に提供されている標準的な番号は、
0 (暗号化なし) と 1 (XOR 暗号化) である。
cryptoloop モジュールがロードされると (または組み込まれていると)、
このモジュールは番号 18 を使う。
cryptoloop は任意の暗号化タイプの名前を受け取り、
その暗号化を実行可能なモジュールを探す。
(よって、ユーザは
.B \-E
オプションで 18 以外の番号を指定するか、
.B \-e
オプションで名前を指定すればよい。)
.SH オプション
.IP \fB\-d\fP
指定した loop デバイスを対応するファイルやデバイスから切り放す。
.IP "\fB\-E \fIencryption_type\fP"
指定された番号のデータ暗号化機能を有効にする。
.IP "\fB\-e \fIencryption_name\fP"
指定された名前のデータ暗号化機能を有効にする。
.IP "\fB\-f\fP"
使用されていない最初の loop デバイスを見つける。
.I file
引き数が指定されている場合は、そのデバイスを使用する。
指定されていない場合は、loop デバイスの名前を表示する。
.IP "\fB\-o \fIoffset\fP"
データの開始地点を指定したファイルやデバイスの
.I offset
バイトに移動する。
.IP "\fB\-p \fInum\fP"
パスフレーズを端末からではなく、番号
.I num
のファイルディスクリプタから読み込む。
.SH 返り値
.B losetup
は成功すると 0 を返し、失敗すると 0 以外を返す。
.B losetup
に loop デバイスの状態を表示させる場合は、
デバイスが設定されていなければ 1 を、
デバイスの状態を決定できなくするようなエラーが起った場合は 2 を返す。
.SH ファイル
.nf
/dev/loop0, /dev/loop1, ... ループデバイス (major=7)
.fi
.SH 例
ローダブルモジュールを用いている場合は、
まず以下のコマンドによってモジュールをロードする必要がある。
.IP
# insmod loop.o
.LP
暗号化モジュールも必要かも知れない。
.nf
.IP
# insmod des.o
# insmod cryptoloop.o
.fi
.LP
以下の一連のコマンドは loop デバイスの使用例である。
.nf
.IP
# dd if=/dev/zero of=/file bs=1k count=100
# losetup -e des /dev/loop0 /file
Password:
Init (up to 16 hex digits):
# mkfs -t ext2 /dev/loop0 100
# mount -t ext2 /dev/loop0 /mnt
...
# umount /dev/loop0
# losetup -d /dev/loop0
.fi
.LP
ローダブルモジュールを用いている場合は、
以下のコマンドによってモジュールを削除することができる。
.IP
# rmmod loop
.LP
.fi
.SH 制限
DES 暗号化は非常に遅い。一方 XOR は非常に弱い。
.\" .SH 著者
.\" .nf
.\" オリジナル版: Theodore Ts'o <tytso@athena.mit.edu>
.\" オリジナルの DES 実装: Eric Young <eay@psych.psy.uq.oz.au>
.\" .fi
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