File: shutdown.8

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manpages-ja 0.5.0.0.20120606-1
  • links: PTS
  • area: main
  • in suites: wheezy
  • size: 25,964 kB
  • sloc: perl: 161; makefile: 116
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.\" Copyright 1992 Rickard E. Faith (faith@cs.unc.edu)
.\" May be distributed under the GNU General Public License
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Thu Sep 1 1997 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\" Updated & Modified Thu 7 Oct 1999 by NAKANO Takeo 
.\" Updated & Modified Wed 14 Jun 2000 by NAKANO Takeo 
.\" 
.TH SHUTDOWN 8 "2 March 2000" "Linux 2.0" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
shutdown \- システムを閉じて終了させる
.SH 書式
.nf
.BR "shutdown [ \-h | \-r ] [ \-fqs ] [ now | " hh:ss " | " +mins " ] [ " message " ]"
.BR "reboot [ \-h | \-r ] [ \-fqs ] [ now | " hh:ss " | " +mins " ] [ " message " ]"
.BR "fastboot [ \-h | \-r ] [ \-fqs ] [ now | " hh:ss " | " +mins " ] [ " message " ]"
.BR "halt [ \-h | \-r ] [ \-fqs ] [ now | " hh:ss " | " +mins " ] [ " message " ]"
.BR "fasthalt [ \-h | \-r ] [ \-fqs ] [ now | " hh:ss " | " +mins " ] [ " message " ]"
.fi
.SH 説明
.\" " for emacs hilit19
.B shutdown
はシステムの電源停止やリブートの準備をする。いつ停止するかを、時刻また
は現在からの待ち時間で指定できる。すべてのユーザーに、シャットダウンの
警告メッセージが送られる。コマンドラインでメッセージが指定されなかった
場合には、
.B shutdown
は送信するメッセージを尋ねてくる。ただし
.B \-q
オプションをセットした場合には尋ねない。

.B halt
.B "shutdown -h -q now"
と同じ。

.B fasthalt
.B "shutdown -h -q -f now"
と同じ。

.B reboot
.B "shutdown -r -q now"
と同じ。

.B fastboot
.B "shutdown -r -q -f now"
と同じ。

何も指定されなかった場合、デフォルトの待ち時間は 2 分になる。

シャットダウンの 5 分前に (あるいはシャットダウンが 5 分以内に行われる
場合には直ちに)、
.I /etc/nologin
ファイルが作成され、「システムがダウンするのでログインはできない」旨の
メッセージが書き込まれる。
.BR login (1)
プログラムはこれ以降、スーパーユーザー以外のログインを許可しない。また
このとき、すべてのユーザーにメッセージが送信される。

シャットダウンの時間になると、
.B shutdown
はすべてのユーザーに通知を出し、
以降
.BR getty (8)
プロセスを再生成 (spawn) しないように
.BR init (8)
に伝える。
その後
.I /var/log/wtmp
ファイルにシャットダウンの時間を書き込み、
他のすべてのプロセスを kill し、
.BR sync (2)
を実行してすべてのディスクをアンマウントし、再び
.BR sync (2)
を実行、少し待ってシステムを終了させるかリブートさせる。

全てのディスクのアンマウントに先立ち、
.B SIGQUIT
シグナルが
.B init
プロセスに送られ、これによって
.BR shutdown (8)
が起動される。こうすれば、
.B init
の古い inode が unlink された場合でもクリーンにアンマウントを行うことができる。
カレントのプロセス ID (PID) が 1 の場合は、
.BR shutdown (8)
は永久に停止する。
.SH オプション
.TP
.B \-h
システムを停止 (halt) する。リブートしない。
このオプションはシステムの電源を落とすときに用いられる。
.TP
.B \-r
システムをリブートする。
.TP
.B \-f
高速指定。システムがリブートするとき、
ファイルシステムをチェックしないようにする。
具体的には
.I /fastboot
を作成する。このファイルは
.I /etc/rc
によって検知(および消去)されるようになっていなければならない。
.TP
.B \-q
メッセージ抑制。このオプションが指定されるとデフォルトのブロードキャス
トメッセージが用いられる。メッセージの入力を求めるプロンプトをユーザー
に出さない。
.TP
.B \-s
シングルユーザーモードでリブートする。
具体的には
.I /etc/singleboot
を作成する。このファイルは
.BR simpleinit (8)
によって検知(および消去)されるようになっていなければならない。
.SH ファイル
.nf
.I /etc/rc
.I /fastboot
.I /etc/singleboot
.I /etc/nologin
.I /var/log/wtmp
.I /etc/shutdown.conf
.fi
.SH 設定
設定ファイル \fI/etc/shutdown.conf\fP を用いれば
マシンを停止するときの動作を決定することができる。
現在サポートされているファイル形式は非常に単純なものである。
第一行には空白で区切った二つの文字列を記述する。
最初の文字列は \fBHALT_ACTION\fP とし、第二の文字列には
停止時の動作を指定する。以下のオプションが適用できる。
.TP
.B halt
単にシステムを停止する。デフォルトの動作である。
他のオプションが失敗した場合にもこの動作が行われる。
.TP
.B power_off
カーネルの電源断機能を利用しようとする。
APM (Advanced Power Management) 機能のあるマシンでのみ利用できる。
.TP
.I programname
電源を切るために動作させるコマンドを指定する。
最初の文字は "/" でなければならない。
このコマンドはルートファイルシステムだけで (かつリードオンリーで)、
さらにデーモンがない状態で動作する必要がある。
.SH 関連項目
.BR umount (8),
.BR login (1),
.BR reboot (2),
.BR simpleinit (8),
.BR init (8)
.SH バグ
BSD 版の
.BR shutdown
と異なり、ユーザーはシャットダウンの通知を一度または二度しか受け取らない。
BSD 版ではこの通知は何度も、しかも「黙示のとき」が近づくにつれ、
ますます頻繁に発送される。
これを仕様であるとみなしている人もいるかもしれない。
.SH 著者
このページは、
Peter Orbaek (poe@daimi.aau.dk)
によって書かれた
.B shutdown
の解説である。