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.\" Copyright (C) 2003 Free Software Foundation, Inc.
.\"
.\" %%%LICENSE_START(GPL_NOVERSION_ONELINE)
.\" This file is distributed according to the GNU General Public License.
.\" %%%LICENSE_END
.\"
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.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI, all rights reserved.
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.\" Updated 2013-05-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
.\"
.TH IO_GETEVENTS 2 2013\-04\-08 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
io_getevents \- 完了キューから非同期 I/O イベントを読み出す
.SH 書式
.nf
\fB#include <linux/aio_abi.h>\fP /* 必要な型の定義 */
\fB#include <linux/time.h>\fP /* 'struct timespec' の定義 */
\fBint io_getevents(aio_context_t \fP\fIctx_id\fP\fB, long \fP\fImin_nr\fP\fB, long \fP\fInr\fP\fB,\fP
\fB struct io_event *\fP\fIevents\fP\fB, struct timespec *\fP\fItimeout\fP\fB);\fP
.fi
\fI注\fP: このシステムコールには glibc のラッパー関数は存在しない。「注意」の節を参照。
.SH 説明
.PP
\fBio_getevents\fP() システムコールは、少なくとも \fImin_nr\fP の、最大
\fInr\fP 個のイベントを、 \fIctx_id\fP 引き数で指定された AIO (非同期 I/O)
コンテキストの 完了キューから読み出そうとする。 \fItimeout\fP はイベント
読み出しの待ち時間の合計を指定する。 タイムアウトに NULL を指定した場合、
少なくとも \fImin_nr\fP 個のイベントが 読み出されるまで待つことを意味する。
注意点を以下にあげる: \fItimeout\fP は相対的な指定である。
.SH 返り値
成功すると、 \fBio_getevents\fP() は読み出したイベント数を返す。 イベントが一つも読み出されなかった場合は 0 が返され、
\fItimeout\fP 時間が経過した場合は \fImin_nr\fP 未満の値が返される。 失敗時の返り値については、「注意」の節を参照すること。
.SH エラー
.TP
\fBEFAULT\fP
\fIevents\fP または \fItimeout\fP が無効なポインタである。
.TP
\fBEINVAL\fP
\fIctx_id\fP が無効である。もしくは、\fImin_nr\fP または \fInr\fP が 範囲外の値である。
.TP
\fBEINTR\fP
シグナルハンドラにより割り込まれた。 \fBsignal\fP(7) 参照。
.TP
\fBENOSYS\fP
\fBio_getevents\fP() がこのアーキテクチャでは実装されていない。
.SH バージョン
.PP
非同期 I/O システム・コールは Linux 2.5 で初めて登場した。
.SH 準拠
.PP
\fBio_getevents\fP() は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで 使用すべきではない。
.SH 注意
.\" http://git.fedorahosted.org/git/?p=libaio.git
glibc はこのシステムコールのラッパー関数を提供していない。
\fBsyscall\fP(2) を使ってこのシステムコールを起動することができる。
しかし、たいていは、このシステムコールを呼び出したいのではなく、
\fIlibaio\fP が提供している \fBio_getevents\fP ラッパー関数を呼び出したい
場合がほとんどであろう。
.\" But glibc is confused, since <libaio.h> uses 'io_context_t' to declare
.\" the system call.
\fIlibaio\fP のラッパー関数では \fIctx_id\fP 引き数に別の型
(\fIio_context_t\fP) が使われることに注意すること。
また、\fIlibaio\fP のラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの
慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号 (エラーの節に列
挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる点にも注意すること。
\fBsyscall\fP(2) 経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー通
知の慣習に したがってものとなり、エラーの場合には \-1 が返り、 \fIerrno\fP
にエラーを示す (正の) 値が設定される。
.SH バグ
無効な \fIctx_id\fP を指定した場合、エラー \fBEINVAL\fP が生成されず、セグメンテーション違反 (segmentation fault)
が発生する場合がある。
.SH 関連項目
.PP
.\" .SH AUTHOR
.\" Kent Yoder.
\fBio_cancel\fP(2), \fBio_destroy\fP(2), \fBio_setup\fP(2), \fBio_submit\fP(2),
\fBaio\fP(7), \fBtime\fP(7)
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.65 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。
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