File: pts.4

package info (click to toggle)
manpages-ja 0.5.0.0.20161015%2Bdfsg-1
  • links: PTS, VCS
  • area: main
  • in suites: stretch
  • size: 28,488 kB
  • ctags: 7
  • sloc: perl: 161; makefile: 99
file content (60 lines) | stat: -rw-r--r-- 4,176 bytes parent folder | download | duplicates (3)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
.\" This man page was written by Jeremy Phelps <jphelps@notreached.net>.
.\" Notes added - aeb
.\"
.\" %%%LICENSE_START(FREELY_REDISTRIBUTABLE)
.\" Redistribute and revise at will.
.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\"*******************************************************************
.\"
.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
.\"*******************************************************************
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2003  Akihiro MOTOKI
.\"         all rights reserved.
.\" Translated Tue Jul  8 00:28:17 JST 2003
.\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
.\"
.TH PTS 4 2002\-10\-09 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
ptmx, pts \- 擬似端末のマスタとスレーブ
.SH 説明
ファイル \fI/dev/ptmx\fP は、メジャーナンバー (major number) 5、 マイナーナンバー (minor number) 2
を持つキャラクターファイルであり、 通常、モードは 0666 で、所有者.グループは root.root である。 このファイルは、擬似端末
(pseudoterminal) のマスタとスレーブの ペアを作成するために使用される。
.PP
プロセスが \fI/dev/ptmx\fP をオープンすると、そのプロセスには 擬似端末マスタ (pseudoterminal master; PTM)
へのファイル ディスクリプターが返され、 \fI/dev/pts\fP ディレクトリに擬似端末スレーブ (pseudoterminal slave; PTS)
デバイスが作成される。 \fI/dev/ptmx\fP をオープンして得られるファイルディスクリプターは それぞれ独立の PTM であり、対応する PTS
を各々持つ。 PTS のパス名は、PTM のファイルディスクリプターを \fBptsname\fP(3)  に渡すと知ることができる。
.PP
擬似端末スレーブをオープンする前に、必ず、マスタのファイルディスクリプターを 引き数として \fBgrantpt\fP(3)  と
\fBunlockpt\fP(3)  を呼び出さなければならない。
.PP
擬似端末のマスタとスレーブの両方がオープンされた後は、スレーブは、 プロセスに対して、実端末 (real terminal)
と全く同じインターフェースを提供する。
.PP
スレーブに書かれたデータはマスタディスクリプターに対する入力として扱われ、 マスタに書かれたデータはスレーブに対する入力として扱われる。
.PP
実例をあげると、擬似端末は \fBxterm\fP(1)  のような端末エミュレータを実装するのに使用されている。
端末エミュレータでは、擬似端末のマスタから読み込まれたデータは、 アプリケーションにとって実端末のデータと全く同じもののように見える。 また、
\fBsshd\fP(8)  のようなリモートログイン用のプログラムの実装では、 擬似端末マスタから読み込まれたデータは、ネットワークを経由して、
端末や端末エミュレータに接続されているクライアントプログラムに送信される。
.PP
擬似端末は、 (\fBsu\fP(1)  や \fBpasswd\fP(1)  のような) 通常はパイプからの入力を拒否するプログラムに、
入力を送信するためにも使用できる。
.SH ファイル
\fI/dev/ptmx\fP, \fI/dev/pts/*\fP
.SH 注意
(UNIX 98 pseudoterminal naming と呼ばれる)  上記の機能の Linux でのサポートは、通常 \fI/dev/pts\fP
にマウントされるはずの \fIdevpts\fP ファイルシステムを通して実現されている、
.LP
この UNIX 98 スキームが導入される前は、マスタ擬似端末は \fI/dev/ptyp0\fP, ...  、スレーブ擬似端末は
\fI/dev/ttyp0\fP, ...  と呼ばれており、あらかじめたくさんのデバイスノードを割り当てて おく必要があった。
.SH 関連項目
\fBgetpt\fP(3), \fBgrantpt\fP(3), \fBptsname\fP(3), \fBunlockpt\fP(3), \fBpty\fP(7)
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。