1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59
|
.\" %%%LICENSE_START(PUBLIC_DOMAIN)
.\" This page is in the public domain. - aeb
.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\"*******************************************************************
.\"
.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
.\"*******************************************************************
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI
.\" all rights reserved.
.\" Translated Tue Jul 8 01:56:27 JST 2003
.\" by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
.\"
.TH GRANTPT 3 2008\-06\-14 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
grantpt \- スレーブ擬似端末へのアクセスを許可する
.SH 書式
.nf
\fB#define _XOPEN_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
\fBint grantpt(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
\fBgrantpt\fP() 関数は、 \fIfd\fP で参照されたマスタ擬似端末に対応するスレーブ擬似端末デバイス のモードと所有者を変更する。
スレーブのユーザーID は呼び出したプロセスの実 UID に設定される。 グループID として設定される値は規定されていない (例えば \fItty\fP
になる)。 スレーブのモードは 0620 (crw\-\-w\-\-\-\-) に設定される。
.PP
\fBSIGCHLD\fP シグナルを捕捉するためにシグナルハンドラーが設定されている場合の \fBgrantpt\fP() の動作は規定されていない。
.SH 返り値
成功した場合、 \fBgrantpt\fP() は 0 を返す。そうでない場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP に適切な値がセットされる。
.SH エラー
.TP
\fBEACCES\fP
対応するスレーブ擬似端末にアクセスできなかった。
.TP
\fBEBADF\fP
引き数 \fIfd\fP が有効なオープンされたファイルディスクリプターでない。
.TP
\fBEINVAL\fP
引き数 \fIfd\fP は有効だが、マスタ擬似端末に対応するものではない。
.SH バージョン
\fBgrantpt\fP() は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
.SH 準拠
POSIX.1\-2001.
.SH 注意
これは UNIX 98 擬似端末 (pseudoterminal) 仕様の一部である。 \fBpts\fP(4) を参照のこと。
多くのシステムでは、この関数は "pt_chown" と呼ばれる set\-user\-ID された 補助バイナリを用いて実装されている。 Linux の
devpts では、このような補助バイナリを必要としない。
.SH 関連項目
\fBopen\fP(2), \fBposix_openpt\fP(3), \fBptsname\fP(3), \fBunlockpt\fP(3), \fBpts\fP(4),
\fBpty\fP(7)
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。
|