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.\"
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.\"
.\"WORD: latency 待ち時間
.\"
.TH ELVTUNE 8 "14 March 2000" "Version 1.0"
.SH 名前
elvtune \- I/O エレベータの調整ツール
.SH 書式
.B elvtune
[
.B \-r
.I r_lat
]
[
.B \-w
.I w_lat
]
[
.B \-b
.I b_max
]
.B /dev/blkdev1
[
.B /dev/blkdev2 ...
]
.B elvtune
.B -h
.B elvtune
.B -v
.SH 説明
.B elvtune
は、ブロックデバイスのキューベース毎に
I/O エレベータを調整することができる。
調整は稼働中に安全に行うことができる。
エレベータの調整とは、
ディスクの性能と対話性が変更可能であることを意味している。
elvtune の出力には、
調整されたキューのアドレスが表示される。
これはキューの ID と考えることができる。
例えば、同じハードディスク内の複数のパーティションは
同じキューを共有するので、
1 つのパーティションを調整することは、
HD 全体を調整することになる。
.SH オプション
.TP
.BI -r \ r_lat
I/O スケジューラが読み込み毎に与える最大待ち時間を設定する。
.TP
.BI -w \ w_lat
I/O スケジューラが書き出し毎に与える最大待ち時間を設定する。
.TP
.BI -b \ b_max
read キューに未処理の要求がある場合の、
write キューの max coalescing factor
(write 要求を最大いくつまで一括で行うか)
を指定する。
.TP
.BI -h
ヘルプを表示する。
.TP
.BI -v
バージョンを表示する。
.SH 注意
実際のところ、調整可能なフィールドは I/O スケジューラに関連したものである。
エレベータが片方向か双方向かの選択は、今のところできない。
.PP
LVM のような論理ブロックデバイスでは、
.I 物理
デバイスに対して調整を行わなければならない。
LVM 論理デバイスのキュー調整は無駄である。
.SH 返り値
成功の場合は 0、失敗の場合は 1。
.SH 履歴
エレベータ動作の調整用の ioctl は、Linux 2.3.99-pre1 で追加された。
.SH 著者
Andrea Arcangeli <andrea@suse.de> SuSE
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