1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505
|
.ig
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the original English.
..
.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man7/groff_man.7,v 1.4 2001/07/23 02:27:00 horikawa Exp $
.\" WORD: hanging indentation ぶら下げインデント
.\" WORD: designator 指示子
.de TQ
.br
.ns
.TP \\$1
..
.TH GROFF_MAN 7 "6 August 2001" "Groff Version 1.17.2"
.
.SH 名称
.
groff_man \- マニュアルページ生成サポート用 groff `man' マクロ
.
.SH 書式
.
.B groff
.B \-man
[
.IR options .\|.\|.
]
[
.IR files .\|.\|.
]
.br
.B groff
.B \-m\ man
[
.IR options .\|.\|.
]
[
.IR files .\|.\|.
]
.
.SH 解説
.
.I groff
でマニュアルページを生成するのに使用される
.B man
マクロは、James Clark が書きました。
このドキュメントは、パッケージ中の各マクロの使い方を、短くまとめたものです。
.
.SH オプション
.
.B man
マクロは、次のようなコマンドラインオプションを理解します
(レジスタをいくつか定義します)。
.TP
.B \-rcR=1
本オプション (nroff モードではデフォルト) は、
複数ページの代りに、長い単一ページを出力します。
無効にするには、
.B \-rcR=0
としてください。
.TP
.B \-rC1
コマンドラインに複数のマニュアルページを与えた場合、
それぞれのページ番号が\ 1 から始まるのではなく、連続した番号に
なります。
.TP
.B \-rD1
両面印字にします。
偶数ページと奇数ページのフッタは、異なった整形が成されます。
.TP
.BI \-rP nnn
ページの数え始めを\ 1 ではなく
.I nnn
からにします。
.TP
.BI \-rS xx
ベースドキュメントフォントサイズを
10\ ポイントではなく
.I xx
ポイントにします
.RI ( xx
には 10, 11, 12 のいずれかが使用できます)。
.TP
.BI \-rX nnn
ページ\ \c
.IR nnn
の後のページを
.IR nnn a,
.IR nnn b,
.IR nnn c
などというように数えます。例えば、`\-rX2' というオプションの場合、
ページを 1, 2, 2a, 2b, 2c というように割り振ります。
.
.SH 使用法
.
このセクションは、マニュアルページ用に使用可能なマクロについて
述べています。さらにカスタマイズしたい場合は、
.B man.local
ファイル中に追加のマクロおよびリクエストを置いてください。
このファイルは
.B man
の直後にロードされます。
.TP
.BI .TH " title section " [ extra1 "] [" extra2 "] [" extra3 ]
このマニュアルページのタイトルを
.I title
に、セクションを
.IR section
に設定します。セクションは、
1 から\ 8 までの値をとらなくてはなりません。
.I section
値には、後ろに文字列を置くこともできます。例えば、
`.pm' とすると、マニュアルページの特定のサブセクションを
示します。
.I title
と
.I section
は、ともにヘッダ行の左端と右端に置かれます
(括弧でくくられた
.I section
が
.IR title
の直後に付きます)。
.I extra1
は、フッタ行の中央に置かれます。
.I extra2
は、フッタ行の左に置かれます
(両面印字がアクティブになっている場合、偶数ページには
左に、奇数ページには右に、置かれます)。
.I extra3
はヘッダ行の中央に置かれます。
.IP
HTML 出力用には、ヘッダおよびフッタは完全に取り除かれます。
.IP
さらに、このマクロは改ページします。新しい行番号は、再度\ 1 に
なります (コマンドラインで `-rC1' オプションが指定されている場合を
除きます)。この機能は、複数のマニュアルページを整形する
場合のためだけにあります。マニュアルページが 1 つの場合、
.B TH
は、ファイルの先頭において、まさに 1 つだけ存在すべきです。
.TP
.BI ".SH [" "text for a heading" ]
番号づけをしないセクション用の見出しを設定します。
これは左詰めになります。
.B SH
に続いたテキスト (
.BR SH
に引数がない場合は次の行のテキスト) は、行末までのものがすべてボールド体で、
そしてベースドキュメントサイズよりも 1 だけ大きなフォントサイズで
表示されます 。
さらに、テキストの左側の余白はデフォルト値に戻されます。
.TP
.BI ".SS [" "text for a heading" ]
番号づけしないセクションの 2 番目の見出しを設定します。
.B SS
に続いたテキスト (
.BR SS
に引数がない場合は次の行のテキスト) は、行末までのものがすべてボールド体で、
そしてベースドキュメントサイズと同じ大きさのフォントで表示されます。
さらに、テキストの左側の余白はデフォルト値に戻されます。
.TP
.BI ".TP [" nnn ]
インデントされた、ラベルつきの段落を設定します。
インデント幅は、引数が与えられていれば
.I nnn
に設定されます (省略されていれば、デフォルトの単位は
`n' です)。引数が与えられていなければ、インデント幅は
デフォルト値に設定されます。
このマクロの後に続いたテキストの 1 行目は、
左詰めに表示する文字列として解釈され、
ラベルとして使用するのに適切なものとなります。
これは段落の一部であるとは解釈はされませんので、
引き続く入力行のテキストで 1 行目を満たそうとはしません。
それでも、ラベルがインデント幅ほど広がっていない場合には、
同じ行から段落が始まり (ただし、インデントはされます)、次の
行へと続いていきます。
ラベルがインデント幅よりも広い場合は、段落の説明部分は
ラベルの次の行から始まり、すべてインデントされます。
ラベルのフォントの形もサイズもデフォルト値には設定されない
ことに注意してください。これに対して、残りのテキストは
デフォルトのフォント設定になります。
.B TP
マクロは、あなたが今ちょうど読んでいるこの解説に使用されている
マクロです。
.TP
.B .LP
.TQ
.B .PP
.TQ
.B .P
これらのマクロは、共通の別名です。
これらのうちのどれを使用しても現在の位置で行を打ち切ります。
そして、その後に
.B PD
マクロで指定した量だけ垂直方向にスペースを置きます。
フォントのサイズおよび形はデフォルト値に戻されます
(10pt ローマン体)。
最後に、現在の左側の余白の量を復元します。
.TP
.BI ".IP [" designator "] [" nnn ]
インデントされた段落を設定します。その際、
.I designator
を段落の始まりに印をつけるためのタグとして使用します。
インデント幅は、引数が与えられている場合は
.I nnn
に設定されます (デフォルトの単位は `n' です)。
引数が与えられていない場合は、デフォルトのインデント幅が
使用されます。
この段落 (ただし、指示子 (designator) を含まず) の
フォントサイズおよびフェースはデフォルト値に戻されます。
特定のインデントをするが指示子をつけない段落を開始するには、
第 2 引数に `""' (ダブルクォート 2 つ) を使用してください。
.IP
例えば次の段落は、`.IP\ \\(bu\ 4' を用いて、すべて
指示子として中点をつけて設定されます:
.RS
.IP \(bu 4
.B IP
は、リストを整形するために
.B man
で使用される 3 つのマクロのうちの 1 つです。
.IP \(bu 4
.B HP
は、また別のマクロです。
このマクロは、左側にぶら下げインデントされた段落を生成します。
.IP \(bu 4
.B TP
は、また別のマクロです。
このマクロは、インデントされないラベルを生成し、その後に
インデントされた段落が続きます。
.RE
.TP
.BI ".HP [" nnn ]
左側にぶら下げインデントされた段落を設定します。
引数が与えられている場合、インデント幅は
.I nnn
に設定されます (デフォルトの単位は `n' です)。
引数が与えられていない場合、デフォルトのインデント幅が
使用されます。
フォントサイズおよびフェースはデフォルト値に戻されます。
次の段落は、インデント幅を\ 4 に設定されているときの
このマクロの効果を示したものです:
.RS
.HP 4
この段落は、
.B HP
マクロを実行したあとの段落です。
見ての通り、このマクロは、最初の行を除いた行すべてが
インデントされた段落を生成しています。
.RE
.TP
.BI ".RS [" nnn ]
このマクロは、値が与えられていれば (デフォルト単位は
`n' です) その値だけ左側の余白を右に移動します。
値が与えられていなければ、デフォルトのインデント幅が
使用されます。
.B RS
マクロの呼び出しは入れ子にできます。
.TP
.BI ".RE [" nnn ]
このマクロは、左側の余白を
.IR nnn
レベルまで戻します。引数が与えられていなければ、
このマクロはレベルを 1 つだけ戻します。
第 1 レベル (すなわち、まだ
.B RS
を呼び出していない) は番号\ 1 を持っており、
.B RS
マクロを呼び出すごとにレベルが\ 1 ずつ増加します。
.PP
まとめると、次のマクロは、垂直方向にスペースを入れた
行の折り返しを行います (スペースの量は
.B PD
マクロを使用すると変更できます):
.BR SH ,
.BR SS ,
.BR TP ,
.B LP
.RB ( PP ,
.BR P ),
.BR IP ,
.BR HP
。
マクロ
.B RS
および
.B RE
も行を折り返しますが、垂直方向にスペースを入れません。
.
.SH "フォントを設定するためのマクロ"
.
標準フォントはローマン体です。そして、デフォルトのテキストサイズは
10\ ポイントです。
.TP
.BI ".SM [" text ]
同じ行にあるテキストあるいは次の行にあるテキストが、
デフォルトのフォントよりも 1 ポイントだけ小さいフォントで
表示されるようになります。
.TP
.BI ".SB [" text ]
同じ行にあるテキストあるいは次の行にあるテキストが、
ボールド体のフォントで、そしてデフォルトのフォントよりも
1 ポイントだけ小さいフォントで表示されるようになります。
.TP
.BI ".BI " text
同じ行にあるテキストが、ボールド体とイタリック体を
交互に使って表示されるようになります。
テキストはマクロ呼び出しと同じ行にあることが必要です。
したがって、
.RS
.IP
\&.BI this "word and" that
.PP
という行は、`this' と `that' がボールド体で表示され、
それに対して `word and' の部分はイタリック体で
表示されます。
.RE
.TP
.BI ".IB " text
テキストが、イタリック体とボールド体を交互に使って
表示されるようになります。テキストはマクロ呼び出しと
同じ行にあることが必要です。
.TP
.BI ".RI " text
マクロ呼び出しと同じ行にあるテキストが、ローマン体と
イタリック体を交互に使って表示されるようになります。
テキストは、マクロ呼び出しと同じ行にあることが必要です。
.TP
.BI ".IR " text
マクロ呼び出しと同じ行にあるテキストが、イタリック体と
ローマン体を交互に使って表示されるようになります。
テキストは、マクロ呼び出しと同じ行にあることが必要です。
.TP
.BI ".BR " text
マクロ呼び出しと同じ行にあるテキストが、ボールド体と
ローマン体を交互に使って表示されるようになります。
テキストは、マクロ呼び出しと同じ行にあることが必要です。
.TP
.BI ".RB " text
マクロ呼び出しと同じ行にあるテキストが、ローマン体と
ボールド体を交互に使って表示されるようになります。
テキストは、マクロ呼び出しと同じ行にあることが必要です。
.TP
.BI ".R [" text ]
.I text
がローマン体フォントで表示されるようになります。
マクロが呼び出された行にテキストがない場合は、次の行の
テキストがローマン体で表示されます。
これが、他のマクロを処理し終わったときに返されるテキストの
デフォルトのフォントです。
.TP
.BI ".B [" text ]
.I text
がボールド体で表示されるようになります。
マクロが呼び出された行にテキストがない場合は、次の行の
テキストがボールド体で表示されます。
.TP
.BI ".I [" text ]
.I text
がイタリック体で表示されるようになります。
マクロが呼び出された行にテキストがない場合は、次の行の
テキストがイタリック体で表示されます。
.
.SH "その他"
.
.B grohtml
を除いた出力デバイス用のインデント幅はすべて 7.2n です。
grohtml の場合はインデントを無視します。
.TP
.B .DT
0.5 インチごとにタブを設定します。
このマクロは常に
.B TH
リクエスト中で呼ばれるため、タブ位置が変更された場合に限って
呼び出すことには意味があります。
.TP
.BI ".PD [" nnn ]
新しい段落 (セクション) の前のスペースを調整します。
オプションの引数は、スペースの量を与えます (デフォルトの単位は `v')。
パラメータ無しの場合、この値はデフォルト値に戻されます
(tty デバイスでは 1 行で、それ以外では 0.4v)。
このリクエストは、
.BR SH ,
.BR SS ,
.BR TP ,
.B LP
(それぞれ \&
.B PP
および
.BR P ),
.BR IP ,
.BR HP
マクロに影響を与えます。
.PP
次の文字列が定義されています:
.TP
.B \e*S
デフォルトのフォントサイズに戻します。
.TP
.B \e*R
「登録」マークです。
.TP
.B \e*(Tm
「商標」マークです。
.TP
.B \e*(lq
.TQ
.B \e*(rq
左および右クォートです。
これは、それぞれ `\e(lq' と `\e(rq' と同じです。
.PP
.B tbl
あるいは
.B eqn
のようなプリプロセッサが必要な場合、マニュアルページの
1 行目を次のように見えるようにする例になります:
.PP
.RS
.BI .\e"\ word
.RE
.PP
ダブルクォートの後には空白文字 1 つが入ることに注意してください。
.I word
は、必要なプリプロセッサを表す文字で成り立っています。
`e' は
.BR eqn
を表し、
`r' は
.BR refer
を、そして `t' は
.BR tbl
を表します。
最近の
.B man
プログラムの実装では、この 1 行目を読んで自動的に正しい
プリプロセッサを呼び出します。
.
.SH 関連ファイル
.TP
.B man.tmac
.TQ
.B an.tmac
これらは、
.BR andoc.tmac
を呼び出すラッパファイルです。
.TP
.B andoc.tmac
このファイルは、
.B man
マクロまたは
.B mdoc
パッケージのいずれを使用すべきかを判定します。
.TP
.B an-old.tmac
全
.B man
マクロが、このファイルに含まれます。
.TP
.B man.local
ローカルの修正とカスタマイズは、このファイルに入れます。
.
.SH "関連項目"
.
.B man
マクロは、
.I groff
リクエストの集まりでできていますので、原理的には、
必要がある場合には自己流の
.I groff
リクエストを作って
.B man
の機能を追加することができます。
これらのリクエストの完全なリストは WWW ページ
.PP
.ce 1
http://www.cs.pdx.edu/~trent/gnu/groff/groff_toc.html
から入手できます。
.PP
.BR tbl (1),
.BR eqn (1),
.BR refer (1),
.BR man (1)
.
.SH 作者
.
このマニュアルページは、本来 Debian GNU/Linux システム用に
Susan G. Kleinmann <sgk@debian.org> が書いたものです。
それを Werner Lemberg <wl@gnu.org> が修正し、更新しました。
それが今では GNU troff 配布物の一部になっています。
.
.\" Local Variables:
.\" mode: nroff
.\" End:
|