File: install.1

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manpages-ja 0.5.0.0.20210215%2Bdfsg-1
  • links: PTS, VCS
  • area: main
  • in suites: bullseye
  • size: 28,568 kB
  • sloc: perl: 161; makefile: 58
file content (229 lines) | stat: -rw-r--r-- 8,554 bytes parent folder | download | duplicates (6)
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.\" Copyright Andries Brouwer, A. Wik 1998, Ragnar Hojland Espinosa 1998-2002
.\"
.\" This file may be copied under the conditions described
.\" in the LDP GENERAL PUBLIC LICENSE, Version 1, September 1998
.\" that should have been distributed together with this file.
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 1999-2003 Yuichi SATO
.\"         all rights reserved.                                               
.\" Translated Sat Oct 30 00:21:57 JST 1999
.\"         by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
.\" Updated & Modified Sat Mar  1 23:04:53 JST 2003
.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
.\"
.\"WORD:	permissions		アクセス権
.\"WORD:	attribute		属性
.\"WORD:	symbolic mode		シンボルモード
.\"WORD:	numeric mode		数値モード
.\"WORD:	octal number		8 進数
.\"
.TH INSTALL 1 "18 June 2002" "GNU fileutils 4.1"
.SH 名前
install \- ファイルをコピーし、その属性を設定する
.SH 書式
.B install
.BI [ options ]
.B [\-s] [\-\-strip]
.I source dest
.br
.B install
.BI [ options ]
.B [\-s] [\-\-strip]
.I source... directory
.br
.B install
.BI [ options ]
.B [\-d,\-\-directory]
.I directory...
.sp
オプション (簡略形式):
.br
.B [\-bcpvD]
.BI "[\-g " group ]
.BI "[\-m " mode ]
.BI "[\-o " owner ]
.BI "[\-S " suffix ]
.B [\-V {numbered,existing,simple}]
.B [\-\-preserve\-timestamps]
.BI [\-\-target\-directory= dir ]
.B [\-\-help] [\-\-version] [\-\-]
.SH 説明
.B install
はファイルをコピーし、そのアクセス権を設定する。
可能ならば所有者とグループを設定する。
.PP
1 番目の呼び出し形式では、ファイル
.I source
が目的のファイル
.I dest
にコピーされる。
2 番目の形式では、複数のファイル
.I source
のそれぞれが指定ディレクトリ
.I directory
にコピーされる。
最後の形式では、個々のディレクトリ
.I directory
が (親ディレクトリがない場合はそれも含めて) 作成される。
.PP
.B install
.B cp
と似ているが、コピー先ファイルの属性を制御できる。
プログラムを指定ディレクトリにコピーするために、
Makefile 内でよく用いられる。
ファイルをそれ自身へコピーすることはできない。
.PP
.SH オプション
.TP
.B "\-c"
無視される。古い Uxix 版の
.B install
との互換性のためにある。
.TP
.B "\-d, \-\-directory"
指定されたディレクトリを作成する。
親ディレクトリが存在しない場合は、それも作成する。
所有者・グループ・モードを、コマンドラインで指定された設定、
またはデフォルトの設定にする。
このとき作成した親ディレクトリにも同じ属性を与える。
.TP
.BI "\-g " "group" ", \-\-group=" "group"
インストールされたファイルやディレクトリの所有グループを
.I group
に設定する。
デフォルトではプロセスが属する現在のグループになる。
.I group
はグループ名でも数字のグループ ID でもよい。
.TP
.BI "\-m " "mode" ", \-\-mode=" "mode"
インストールされたファイルやディレクトリのアクセス権を
.I mode
に設定する。
モードは 0 を基点とし、8 進数、
.B chmod
におけるシンボルモードのどちらでもよい。
デフォルトのモードは 0755 で、所有者の読み取り・書き込み・実行、
グループとその他の人の読み取り・実行が可能である。
.TP
.BI "\-o " "owner" ", \-\-owner=" "owner"
.B install
が適正な権利を持っている (root で実行された) 場合、
インストールされたファイルやディレクトリの所有者を
.I owner
に設定する。
デフォルトは `root' である。
.I owner
はユーザー名でも数字のユーザー ID でもよい。
.TP
.B \-p, \-\-preserve\-timestamps
インストールされたファイルの最終アクセス時刻と最終修正時刻を
それぞれコピー元ファイルと合わせる。

このオプションなしでファイルがインストールされると、
最終アクセス時刻と最終修正時刻は共にインストール時刻に合わせられる。
このオプションは、インストールされたファイルの最終修正時刻を、
「いつインストールされたか」ではなく「いつ作られたか」を
記憶させるために使いたい場合に便利である。
.TP
.B "\-s, \-\-strip"
インストールされたバイナリ実行ファイルからシンボルテーブルを strip する。
.TP
.BI "\-\-target\-directory=" dir
コマンドラインの最後の引き数ではなく、
オプションでインストール先ディレクトリを指定する。
\fBxargs(1)\fR と一緒に使う場合に役立つ。
.TP
.B \-D
\fIdest\fR にコピーするために必要な全ディレクトリ構造を
(それがない場合は) 前もって作成する。
それから \fIsource\fR を \fIdest\fR にコピーする。
1 番目の形式の場合に便利である。
.TP
.B \-v, \-\-verbose
インストールする前にそれぞれのファイル名を出力する。
.SH "GNU バックアップオプション"
GNU 版のプログラム
.BR cp ,
.BR mv ,
.BR ln ,
.BR install ,
.B patch
は、上書き・修正・削除といった場合に、指示すればファイルの
バックアップを作成する。
バックアップファイルを必要とする場合は \-b オプションで指定する。
どのような名前にするかは \-\-backup オプションで指定する。
バックアップファイルの名前を、ファイル名に拡張子を追加する形で
与えるようにしたい場合、
この拡張子を \-S オプションで指示する。
.TP
.BI "\-b, \-\-backup[=" method ]
上書きもしくは削除の必要がある場合には、
ファイルのバックアップを作成する。
\fB\-b\fR が引き数をとらない点に注意すること。
.TP
.BI "\-S " suffix ", \-\-suffix=" suffix
.I SUFFIX
をバックアップファイルそれぞれに付け加える。
このオプションが指定されていない場合、環境変数
.B SIMPLE_BACKUP_SUFFIX
に設定されている値が使われる。
.B SIMPLE_BACKUP_SUFFIX
が設定されていない場合のデフォルトは `~' である。
.TP
.BI "\-V " method ", \-\-version\-control=" method
.RS
バックアップファイルの命名方法を指定する。
引き数
.I method
には、`numbered' (または `t')、`existing' (または `nil')、
`never' (または `simple') を指定できる。
このオプションが指定されていない場合、環境変数
.B VERSION_CONTROL
の値が使われる。
.B VERSION_CONTROL
が設定されていない場合のデフォルトは `existing' である。
.PP
このオプションは Emacs 変数の `version-control' に対応している。
有効な
.I method
は以下の通り。(他と重複しない短縮形が使える):
.TP
.BR t ", " numbered
常に番号の拡張子を持つバックアップが作られる。
.TP
.BR nil ", " existing
番号の拡張子を持つバックアップがすでにある場合には
番号の拡張子を持つバックアップを、
そうでない場合には単純なバックアップを作成する。
.TP
.BR never ", " simple
常に単純なバックアップが作られる。
.PP
このオプションは推奨されない。
代りに \fB\-\-backup=\fImethod\fR を使うこと。
.RE
.SH "GNU 標準オプション"
.TP
.B "\-\-help"
標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
.TP
.B "\-\-version"
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
.TP
.B "\-\-"
オプションリストの終りを示す。
.SH 環境変数
変数 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意味を持つ。
GNU 版では、変数 SIMPLE_BACKUP_SUFFIX と VERSION_CONTROL が
バックアップファイルの命名法を上で説明した方法で管理する。
.SH 準拠
BSD 4.2 (\-c, \-m, \-o, \-g, \-s オプションがある)。
.SH 注意
このページは fileutils-4.1 パッケージの
.B install
コマンドについて説明したものである;
その他のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。
修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi, ragnar@ragnar-hojland.com
宛にメールで連絡してください。
プログラムのバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してください。