File: mountd.8

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manpages-ja 0.5.0.0.20221215%2Bdfsg-1
  • links: PTS, VCS
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.\"
.\" mountd(8)
.\"
.\" Copyright (C) 1999 Olaf Kirch <okir@monad.swb.de>
.\" Modified by Paul Clements, 2004.
.\" 
.\" Japanese Version Copyright (c) 2002-2005 Yuichi SATO 
.\"         all rights reserved.
.\" Translated Thu Jan  3 17:42:24 JST 2002
.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
.\" Updated & Modified Tue Oct  1 03:56:25 JST 2002 by Yuichi SATO
.\" Updated & Modified Fri Dec 30 06:52:11 JST 2005 by Yuichi SATO
.\"
.TH rpc.mountd 8 "31 Aug 2004"
.SH 名前
rpc.mountd \- NFS マウントデーモン
.SH 書式
.BI "/usr/sbin/rpc.mountd [" options "]"
.SH 説明
.B rpc.mountd
プログラムは NFS のマウントプロトコルを実装している。
.B rpc.mountd
は NFS クライアントから MOUNT リクエストを受け取ると、
現在エクスポートされているファイルシステムのリストを参照し、
そのリクエストが正当なものかどうかをチェックする。
クライアントがそのファイルシステムのマウントを許可されている場合には、
.B rpc.mountd
は要求されたディレクトリのファイルハンドルを取得し、
それをクライアントに返す。
.SS NFS ファイルシステムのエクスポート
ファイルシステムを NFS クライアントが使用できるようにすることを、
\fIエクスポート\fRという。
.P
通常 NFS の使用を許可するファイルシステムとホストは
.B /etc/exports
ファイルにリストされ、システムのブート時に
.B exportfs -a
で有効にされる。
.BR exportfs (8)
コマンドは、カーネル NFS サーバーモジュールと
.B rpc.mountd
デーモンとの両方に対して、エクスポート情報を利用可能にする。
.P
もしくは、
.B exportfs
.IB host : /directory
という書式を使って、個別のディレクトリを一時的にエクスポートすることもできる。
.SS rmtab ファイル
NFS クライアントからマウント・リクエストを受けとるごとに、
.B rpc.mountd
.B /var/lib/nfs/rmtab
ファイルにエントリを追加する。
アンマウント・リクエストを受け取ると、そのエントリは削除される。
.P
ただし、このファイルはほとんど飾りのようなものである。
ひとつには、
.B rpc.mountd 
の UMOUNT プロシージャが呼ばれた後でも
クライアントはファイルハンドルを使い続けることができてしまうし、
またもうひとつには、
.B mountd
に知らせずにリブートすると、
.B rmtab
に古いエントリが残ってしまう。
.SH オプション
.TP
.B \-d kind " または " \-\-debug kind
デバッグを有効にする。
kind として指定可能な値は以下の通り: all, auth, call, parse.
.TP
.B \-F " または " \-\-foreground
フォアグラウンドで実行する (デーモン化しない)。
.TP
.B \-f " または " \-\-exports-file
このオプションはエクスポートファイルを指定する。
エクスポートファイルには、このサーバーがサービスを提供するクライアントと、
それぞれのマウントに対して適用されるパラメータがリストされている
.RB ( exports (5)
を見よ)。デフォルトのエクスポートファイルは
.I /etc/exports
である。
.TP
.B \-h " または " \-\-help
使用法のメッセージを表示する。
.TP
.B \-o num " または " \-\-descriptors num
オープンするファイルディスクリプタの上限を num にする。
デフォルトでは上限を変更しない。
.TP
.B \-N " または " \-\-no-nfs-version
このオプションを使うと、
.B rpc.mountd
に特定のバージョンの NFS を提供させないようにできる。
.B rpc.mountd
の現在のバージョンでは、NFS バージョン 2 と
より新しいバージョン 3 の両方をサポートしている。
NFS カーネルモジュールが NFSv3 に対応するようにコンパイルされていない場合、
.B rpc.mountd
をオプション
.B "\-\-no-nfs-version 3"
で起動しなければならない。
.TP
.B \-n " または " \-\-no-tcp
mount の際に TCP に広報しない。
.TP
.B \-P
無視される (unfsd との互換性のためにある)。
.TP
.B \-p " または " \-\-port num
.B rpc.mountd
を特定のポート num にバインドさせる。
portmapper によって割り当てられるランダムなポートを使わない。
.TP
.B \-H " または " \-\-ha-callout prog
高可用性コールアウトプログラムを指定する。
このプログラムは全てのクライアントのマウント要求とアンマウント要求の
コールアウトを受け付ける。
これにより、高可用性 NFS (High Availability NFS, HA-NFS) 環境で
.B rpc.mountd
を使用することができる。
このコールアウトは 2.6 以降のカーネルでは必要ない
(使用すべきではない)。
(代わりに、nfsd ファイルシステムを
.B /proc/fs/nfsd
にマウントすること)。
このプログラムは 4 つの引き数を付けて呼ばれる。
1 番目の引き数は
.B mount
または
.B unmount
である。これはコールアウトの理由に依存する。
2 番目の引き数はマウントを実行しているクライアントの名前である。
3 番目の引き数はクライアントがマウントしているパスである。
最後の引き数は同時マウント数である。
これは mountd が把握している、
そのパスをマウントしているクライアントの数である。
.TP
.B \-V " または " \-\-nfs-version
このオプションを使うと、
.B rpc.mountd
に特定のバージョンの NFS を提供させることができる。
.B rpc.mountd
の現在のバージョンでは、NFS バージョン 2 と
より新しいバージョン 3 の両方に対応することができる。
.TP
.B \-v " または " \-\-version
.B rpc.mountd
のバージョンを表示して終了する。

.SH TCP_WRAPPERS のサポート
このバージョンの
.B rpc.mountd
.B tcp_wrapper
ライブラリによって保護することができる。
クライアントに
.B rpc.mountd
の使用を許可するためには、アクセス権を与えなければならない。
\&.bar.com ドメインのクライアントからの接続を許可するためには、
以下の行を /etc/hosts.allow に記述する。

mountd: .bar.com

デーモン名としては (バイナリの名前がこれとは違っても)
.B mountd
を使わなければならない。

より詳しい情報については、
.BR tcpd (8),
.BR hosts_access (5)
の man ページを参照してほしい。

.SH 関連項目
.BR rpc.nfsd (8),
.BR exportfs (8),
.BR exports (5),
.BR rpc.rquotad (8).
.SH ファイル
.BR /etc/exports ,
.BR /var/lib/nfs/xtab .
.SH 著者
Olaf Kirch, H. J. Lu, G. Allan Morris III, その他の多くの人々。