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.\"
.\" statd(8)
.\"
.\" Copyright (C) 1999 Olaf Kirch <okir@monad.swb.de>
.\" Modified by Jeffrey A. Uphoff, 1999, 2002.
.\" Modified by Lon Hohberger, 2000.
.\" Modified by Paul Clements, 2004.
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 2002 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Sun 29 Sep 2002 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\" Updated & Modified Wed 29 Mar 2006 by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
.\"
.TH rpc.statd 8 "31 Aug 2004"
.SH 名前
rpc.statd \- NSM ステータスモニタ
.SH 書式
.B "/sbin/rpc.statd [-F] [-d] [-?] [-n " name "] [-o " port "] [-p " port "] [-H " prog "] [-V]"
.SH 説明
.\"nakano misnomed は misnamed かな
.B rpc.statd
サーバは NSM (Network Status Monitor) RPC プロトコルを実装したものである。
このサービスは少々名前が適切ではなく、
予想されるようなアクティブなモニタリングを実際に行うわけではない。
実際には NSM はリブート通知サービスを実装したものなのである。
.B rpc.statd
は NFS ファイルロックサービス
.BR rpc.lockd
が利用するもので、
NFS サーバマシンがクラッシュして復帰したときに、
ロックを回復するために用いられる。
.SS 動作
モニタの対象となる
NFS のクライアントとサーバのマシンそれぞれに対し、
.B rpc.statd
は
.B /var/lib/nfs/sm
にファイルを作る。
起動するとき、
.B rpc.statd
はこれらのファイルを順次調べ、
それら接続先のマシンの
.B rpc.statd
に通知する。
.SH オプション
.TP
.B -F
デフォルトでは
.B rpc.statd
はフォークしてバックグラウンドに移動してから動作を始める。
.B -F
オプションは、
.B rpc.statd
にフォアグラウンドに留まるよう伝える。
このオプションは主にデバッグのためのものである。
.TP
.B -d
デフォルトでは
.B rpc.statd
はログメッセージを
.BR syslog (3)
を通してシステムログに送る。
.B -d
オプションは、このログ出力を詳細にし、
.B stderr
に送るよう指示する。
このオプションは主にデバッグのためのものであり、
おそらく
.B -F
と同時にのみ使うことになるだろう。
.TP
.BI "\-n," "" " \-\-name " name
.B rpc.statd
がローカルのホスト名として用いる名前を指定する。
デフォルトでは
.B rpc.statd
は
.BR gethostname (2)
を呼んでローカルのホスト名を取得する。
インターフェースが 2 つ以上あるマシンでは、
ローカルのホスト名を指定すると便利かもしれない。
.TP
.BI "\-o," "" " \-\-outgoing\-port " port
.B rpc.statd
が外向きのステータスリクエストを送信するときに使うポートを指定する。
デフォルトでは
.B rpc.statd
は
.BR portmap (8)
にポート番号を割り当ててくれるよう要求する。
このマニュアルの執筆時点では、
.B portmap
が常に割り当てに用いるような、標準的なポート番号はない。
ポートの指定は、ファイアウォールを実装するときに便利だろう。
.TP
.BI "\-p," "" " \-\-port " port
.B rpc.statd
が listen するポートを指定する。
デフォルトでは
.B rpc.statd
は
.BR portmap (8)
にポート番号を割り当ててくれるよう要求する。
このマニュアルの執筆時点では、
.B portmap
が常に割り当てに用いるような、標準的なポート番号はない。
ポートの指定は、ファイアウォールを実装するときに便利だろう。
.TP
.BI "\-P," "" " \-\-state\-directory\-path " directory
statd の状態情報を置くディレクトリを指定する。
このオプションが指定されない場合、デフォルトの
.B /var/lib/nfs
が使用される。
.TP
.B -N
statd を通知専用モードで実行させる。
このモードで起動すると、
statd プログラムは状態情報を置くディレクトリをチェックして、
全てのモニタ対象ノードに通知を送信し、通知の送信が完了したら終了する。
このモードは高可用性 (Highly Available) NFS 実装 (つまり HA-NFS) を
有効にするために使用される。
.TP
.BI "\-H, " "" " \-\-ha-callout " prog
高可用性コールアウトプログラムを指定する。
このプログラムは全てのクライアントモニタとモニタ終了リクエストに対する
コールアウトを受け取る。
これにより
.B rpc.statd
を高可用性 NFS (HA-NFS) 環境で使用することができる。
このプログラムは 3 つの引き数を付けて実行される。
1 つ目は、
.B add-client
または
.B del-client
であり、コールアウトの理由に依存する。
2 つ目はクライアントの名前である。
3 つ目はクライアントに知らせるサーバの名前である。
.TP
.B -?
コマンドラインヘルプを表示して終了する。
.TP
.B -V
バージョン情報を表示して終了する。
.SH TCP_WRAPPERS のサポート
この版の
.B rpc.statd
は
.B tcp_wrapper
ライブラリによって保護されている。
クライアントからの
.B rpc.statd
に対するアクセスが必要なら、
許可するよう設定しなければならない。.bar.com ドメインの
クライアントからのアクセスを許可するには、
/etc/hosts.allow に次のように書けばよい。
.sp
statd: .bar.com
.sp
デーモンの名前は (バイナリのファイル名が異なっていても)
.B statd
としなければならない。
詳細は man ページ
.BR tcpd (8)
と
.BR hosts_access (5)
を見てほしい。
.SH シグナル
.B SIGUSR1
を送ると、
.B rpc.statd
はディスクから通知リストを読み直して、クライアントに通知を送る。
このシグナルは高可用性 NFS (HA-NFS) 環境において、
他のサーバから NFS エクスポートの引き継ぎを行うときに、
クライアントに通知を行ってファイルロックを再取得するために使用される。
.SH ファイル
.BR /var/lib/nfs/state
.br
.BR /var/lib/nfs/sm/*
.br
.BR /var/lib/nfs/sm.bak/*
.SH 関連項目
.BR rpc.nfsd(8),
.BR portmap(8)
.SH 著者
.br
Jeff Uphoff <juphoff@nrao.edu>
.br
Olaf Kirch <okir@monad.swb.de>
.br
H.J. Lu <hjl@gnu.org>
.br
Lon Hohberger <hohberger@missioncriticallinux.com>
.br
Paul Clements <paul.clements@steeleye.com>
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