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みんなに問いをかけました
カムパネルラが手をあげました
それから四、五人手をあげました
急いでそのままやめました
ところが先生は早くもそれを見つけたのでした
なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした
立ってみるともうはっきりとそれを答えることができないのでした
ジョバンニを見てくすっとわらいました
ジョバンニはもうどぎまぎしてまっ赤になってしまいました
先生がまた言いました
こんどもすぐに答えることができませんでした
やはりもじもじ立ち上がったままやはり答えができませんでした
自分で星図を指しました
ジョバンニはまっ赤になってうなずきました
けれどもいつかジョバンニの眼のなかには涙がいっぱいになりました
それはいつかカムパネルラのお父さんの博士のうちでカムパネルラといっしょに読んだ雑誌のなかにあったのだ
まっ黒な頁《ページ》いっぱいに白に点々のある美しい写真を二人でいつまでも見たのでした
じぶんもカムパネルラもあわれなような気がするのでした
先生はまた言いました
先生は中にたくさん光る砂のつぶのはいった大きな両面の凸レンズを指しました
まもなくみんなはきちんと立って礼をすると教室を出ました
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