1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232
|
%# -*- coding: utf-8 -*-
\ifdefined\epTeXinputencoding % defined in e-pTeX (> TL2016)
\epTeXinputencoding utf8 % ensure utf-8 encoding for platex
\fi
%
% 日本語論文用 後註生成マクロ for pLaTeX2e 付属ドキュメント
%
% endnotesj.sty v3.0 系列は、熊本学園大学経済学部の
% 小川弘和さんによる endnotesj.sty 2003/02/12 v2.1 に対し、
% 許可を得て山下弘展がいくつかの修正・拡張を施したものです。
%
% この文書は、原著者である小川さんの文書
% aboutendnotesj.sjis
% を山下が LaTeX ソース化し、適宜記述を追加したものです。
%
% 元のファイル (v2.1) は、2016 年 9 月 8 日に
% JIS X 0212 for pTeX
% http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/
% から取得しました。著作表記は、以下のとおりでした。
%
% =============================================================
% 改造者:小川弘和(熊本学園大学経済学部)
% mail:dokuroishi@mac.com,herogw@kumagaku.ac.jp
% web:http://homepage.mac.com/dokuroryokan/index.html
% http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/index.html
%
% based on "endnotes.sty" written by John Lavagnino
% lav@brandeis.bitnet, 9/23/88
% Department of English and American Literature,
% Brandeis University
% =============================================================
%
\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\usepackage{doc}
\usepackage{endnotesj}
\GetFileInfo{endnotesj.sty}
\def\Lpack#1{\textsf{#1}}
\def\Lopt#1{\texttt{#1}}
\title{\Lpack{\filename} \fileversion\\
日本語論文用 後註生成マクロ}
\author{小川 弘和(熊本学園大学経済学部)\\
modified by 山下 弘展}
\date{\filedate}
\begin{document}
\maketitle
日本史・国文学関係論文作成に必要な、縦型の“(連数字)”形式
註番号および、複数行にわたる註部分テキストの2行目以降を、先頭行
テキスト開始位置に揃える表記を可能とした、後註生成マクロです。
縦組論文での使用を意図して作成していますが、横組論文でもその
まま使用可能です。
このバージョン(\fileversion)は、旧版との互換性を極力維持しつつ、
内部マクロを本家(\Lpack{endnotes.sty})最新版に合わせて更新し、さらに
機能拡張を施したものです。旧版同様にp\LaTeX/up\LaTeX{}で動作する
ことに加え、Lua\LaTeX\ (Lua\TeX-ja)にも対応しています。
最新版はGitHubリポジトリ
\begin{verbatim}
https://github.com/aminophen/endnotesj
\end{verbatim}
で管理しています。
\section{コマンド・マニュアル}
コマンド自体はオリジナルである\Lpack{endnotes.sty}と同じです。
\begin{itemize}
\item \verb+\endnote{註}+\\
本文中に挿入することで自動的に、\verb+{}+に挟まれたテキストを、
連番を付した後註として扱います。つまり、このコマンドの埋め込
まれた位置の本文肩に註番号を生成するとともに、後に解説する
\verb+\theendnotes+コマンドによって、\verb+{}+に挟まれたテキ
ストの冒頭に同様の番号を付したうえで、後註として列挙するわけ
です。
\item \verb+\endnote[数字]{註}+\\
\verb+[数字]+部分に任意の数字を埋め込むことで、数字で指定した
数を註番号とする後註を生成します。
このコマンドによって生成された註は、上記\verb+\endnote{註}+に
よって生成される註とは別グループとして扱われるため、そちら
の番号に影響を与えることはありません。
よって表記を改良すれば補注用として利用可能ですが、現状では
通常の註と同スタイルのため紛らわしいので、使用は勧められません。
\item \verb+\endnotemark[数字]+\\
実際には後註を生成せぬままで、本文肩に任意の註番号を生成します。
また、\verb+[数字]+オプションを用いた場合、以降の註番号は任意
の番号にスキップしたうえで生成されていくことになります。
\item \verb+\endnotetext[数字]{註}+\\
番号を表立って表記せぬ後註を生成します。このコマンドの場合
でも、内部的には註番号はカウントされています。
なお[数字]オプションの機能は\verb+\endnotemark+と同様です。
\item \verb+\theendnotes+\\
本文中に挿入することでその位置に、それまで\verb+\endnote+等の
コマンドによって生成された後註を列挙表示します。
なお、\verb+\setcounter{endnote}{0}+コマンドを用いると、その
後の註番号が再び(1)より開始されますので、本コマンドとの組合せ
によって、容易に章・節ごとの後註が作成できます。
\end{itemize}
\section{パッケージ・オプション}
次に、パッケージのオプションを説明します。
これらは\Lpack{endnotesj.sty}独自のものです。
\subsection{注釈印の書式}
プリアンブルで
\begin{verbatim}
\usepackage{endnotesj}
\end{verbatim}
とすることで、縦組用の“(連数字)”型注(『日本史研究』等の形式。
本文中では、注挿入指定位置直前の文字の直上に注No.を配置する。)が
使用可能に、
\begin{verbatim}
\usepackage[yoko]{endnotesj}
\end{verbatim}
とすることで、横組用の“(数字)”型注(本文中では、注挿入指定
位置直前の文字の直後上方に、ほぼ1/4倍角で注No.を配置する。)が
使用可能に、
\begin{verbatim}
\usepackage[single]{endnotesj}
\end{verbatim}
とすることで、横組用の“数字)”型注(『歴史学研究』等の形式。
本文中では、注挿入指定位置直前の文字の直後上方に、ほぼ1/4倍角で
注No.を配置する。)が使用可能になります。
\subsection{\Lpack{otf}パッケージを用いた注釈印の書式}
\Lpack{otf}パッケージをインストールしてある環境であれば、
注番号の数字に詰数字を用い、より奇麗に表示可能です。
この機能を使うには
\begin{verbatim}
\usepackage[otf]{endnotesj}
\end{verbatim}
と指定します。\Lopt{otf}はv3.0で新設されたオプションで、
旧バージョンv2.1にあった\Lopt{utf}も同じ意味になります。
このオプションを指定すると、
\Lpack{otf.sty}および\Lpack{ajmacros.sty}で定義されている
\verb+\UTF+・\verb+\ajTumesuji+コマンドに動作が依存します。
そのため、これらのパッケージを自動で読み込みます
\footnote{古い環境で\Lpack{utf.sty}および\Lpack{utfmacro.sty}しか
利用できない場合は、これらにフォールバックします。}。このため、
別途これらのパッケージを\verb+\usepackage+する必要はありませんが、
\Lpack{otf.sty}の各種オプション(\Lopt{expert}など)を用いたい場合は
\Lpack{endnotesj.sty}より\emph{前}に指定してください。
\subsection{後注列挙部分のタイトル}
ここまでの節で紹介したオプション以外が\verb+\usepackage+の
オプションに指定された場合は、それを後注列挙部分のタイトルと
して用います。たとえば、
\begin{verbatim}
\usepackage[注]{endnotesj}
\end{verbatim}
オプションで、文末の後注列挙部分の先頭に「注」、
\begin{verbatim}
\usepackage[註]{endnotesj}
\end{verbatim}
オプションで「註」と表記されます(v2.1以前は「注」と「註」のみ
サポートしていましたが、v3.0以降は「注釈」や「後註」なども
自由に指定できます)。オプション無指定の場合には、何も表記せぬ
まま、注が列挙されていきます。
\section{行数・桁数指定マクロ}
\Lpack{endnotesj.sty}には、
『\LaTeX{}スタイル・マクロ ポケットリファレンス』(技術評論社)、
いわゆるポケリで紹介されている行数・桁数指定マクロも組み込んで
あり、使用することが可能です。用紙サイズにあわせて自動的に字間
配置を調整する\TeX{}には本来は、行数・桁数指定は馴染まないので
すが、投稿規定上、行数・文字数を固定する必要がある場合に用いて
ください。
基本的な記述法は以下の通りです。
\begin{verbatim}
\kcharparline{30}
\begin{document}
\linesparpage{20}
\end{verbatim}
\verb+\kcharparline{30}+が、用紙縦方向の文字数指定。
この場合、30文字に指定しています。
なお、このコマンドはプリアンプルで指定します。
\verb+\linesparpage{20}+が、用紙横方向の文字数指定。
ここでは、20文字に指定しています。こちらは本文で指定するか、
\verb+\AtBeginDocument{}+に入れて使用します。
\section{旧版(v2.1以前)との違い}
% ---- 細かい挙動なので削除 ----
% v2.1以前とv3.0以降の唯一の違いとして、v2.1では「注」と「註」を
% 同時に指定した場合には「注」が優先されましたが、v3.0以降は
% 「複数指定されたうちの最後の一つ」が優先されます。同時に指定
% するという使い方は全く無意味でしたから、影響はないと思います。
% ----- 2018 年となっては 15 年以上前の話なので削除 -----
% なお、v2よりもっと古く配布していた、横組用“数字)”型表記用
% マクロendnotesjs.styは、endnotesj.styに機能が改良統合された
% ため、廃止しました。また、以前は本文肩註番号表記の実現に際し、
% 金水敏氏が作成された訓点資料表記用マクロkunten2e.styに定義され
% ている\verb+\MigiNakaTn+コマンドに依存しておりましたが、記述を
% 見直すことにより、非依存となりました。
旧版(v2.1)からv3.0での変更点は、以下のとおりです。
\begin{itemize}
\item パッケージのコード本体からASCII文字以外を排除。
\item 後註内部マクロを最新の\Lpack{endnotes.sty}%
\footnote{Date of this version: 15 January 2003.}ベースに更新。
これにより、例えば本文中で合印直前で行分割することがあった問題が
解決しました。
\item パッケージのオプションを拡張。
組方向(縦・横)に応じて適切な注の印が出る\Lopt{auto-tateyoko}を
新設し、これをデフォルトに設定しました。
また、「注」「註」以外のタイトル形式を可能になりました。
\item もし本家パッケージ(\Lpack{endnotes.sty})が存在する場合で、
\Lpack{endnotesj.sty}が読み込まれた時点で未読み込みならば、
読み込み済み扱いするようにした(そうしないと、後で意図せず
読み込まれて、日本語対応コードが上書きされるかもしれないため。)
\item \verb+\linesparpage+の修正(行間の数ではなく行数で割って
いたため、行数が合わないことがありました。また、\verb+\topskip+の
分を差し引いておらず、正しい行間隔になっていませんでした。)
\end{itemize}
\section{実際のスタイル見本(日本語版)}
スタイル見本はGitHubのsamplesディレクトリを参照してください。
\end{document}
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